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【FC東京×浦和】「ピッチでは言葉をかわさず」。アテネ五輪世代の“大ベテラン”が演じた静かに熱い“魂のバトル”

カテゴリ:Jリーグ

塚越 始(サッカーダイジェスト)

2016年09月20日

那須は言った。「とにかく必死だったし、きつかった」。

アテネ五輪最終予選のU-23日本代表対U-23バーレーン代表(埼玉スタジアム)。後方左から3人目が前田、右端が那須。闘莉王、今野、徳永、田中達也、鈴木啓太ら錚々たるメンバーが揃う。(C)SOCCER DIGEST

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  那須は言った。
 
「遼一とJ1のこうした大事な試合で、一緒にピッチに立てることは本当に嬉しいことです。でも……試合中はそんなこと一切考えていない。何か考えている時間なんあてありません。もう必死でしたから。目の前にいる遼一に、なにもやらせないようにする。そこに集中し、必死だったし、きつかったです」
 
 前田が決定機を作り出した場面もあった。それでも結果は、浦和が3-1で逆転勝利を収め、90分間トータルの出来でも那須に軍配が上がったと言えた。
 
 気骨を貫き敵地で勝利を掴んだファイターは、激闘のなかで負った痣など気にも留めず、むしろ勲章のように誇らしげにしていた。
 
「なによりも味方が得点をしてくれると信じていた。いや、信じ切っていましたから。(FC東京の4バックから5バックへの布陣変更は)これは、すごくチャンスだなと思いました」
 
 結果的にはチームの総合力で掴んだ勝利だと、那須は改めて強調した。FC東京が次々と守備力の高い選手を投入することで、前田の周囲で衛星のように動き回っていた“嫌らしい”タレントが減っていった。前田の孤立――。そうなると那須も高く位置をとってビルドアップに加わり、逆に前田が守備に追われ出す。
 
 そして試合の主導権を握った浦和が、残り14分間での大逆転劇を演じたのだ。
 
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