残留なら何度も繰り返してきた挑戦を試みるしか…。
開幕戦で90分間ベンチだったうえ、プレシーズンマッチの使われ方を見ても本田が楽観的でいられる材料は少ない。
たしかに怪我を抱えながらプレシーズンキャンプに突入したという不運はあった。とはいえ、プレシーズンマッチで本田に与えられたプレー時間はあまりに少なかった。バイエルン戦が27分間(スソと交代)、リバプール戦が23分間(これまたスソと交代)、チェルシー戦が25分間(ルイス・アドリアーノと交代)、セルタ戦が45分間(45分マッチで先発フル出場)、サッスオーロ戦が24分間(スソと交代)、フライブルク戦が90分間(しかしスソが怪我で欠場していた)。スタメンはたったの2試合だ。
現時点ではスピードと予測不可能な創造性を併せ持つスソが、右ウイングにおける不動の存在だ。実際、トリノ戦でも大活躍とは言わないまでも及第点のパフォーマンスを見せた。独力の仕掛けはもちろん、ハットトリックを達成して勝利の立役者となったCFのカルロス・バッカ、左ウイングのニアングと好連携を見せるなど、チームの攻撃メカニズムの中で機能していたのだ。
おまけに今シーズンのミランにはターンオーバーで戦うべきヨーロッパ・カップ戦がないし、昨シーズンと違ってコッパ・イタリアも来年1月からの参戦だ。
あと数日で移籍を決断しない限り、本田はこれまで何度も試みてきた挑戦(気合いを入れてアピールし、監督を説得することを)を、今シーズンも繰り返すしか道はなくなる。
もちろん、本田ほどそのやり方をよく知っている選手は他にいないだろうが……。
文:マルコ・パソット(ガゼッタ・デッロ・スポルト紙)
翻訳:利根川晶子
【著者プロフィール】
Marco PASOTTO(マルコ・パソット)/1972年2月20日、トリノ生まれ。95年から『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙で執筆活動を始める。2002年から8年間ウディネーゼを追い、10年より番記者としてミランに密着。ミランとともにある人生を送っている。
たしかに怪我を抱えながらプレシーズンキャンプに突入したという不運はあった。とはいえ、プレシーズンマッチで本田に与えられたプレー時間はあまりに少なかった。バイエルン戦が27分間(スソと交代)、リバプール戦が23分間(これまたスソと交代)、チェルシー戦が25分間(ルイス・アドリアーノと交代)、セルタ戦が45分間(45分マッチで先発フル出場)、サッスオーロ戦が24分間(スソと交代)、フライブルク戦が90分間(しかしスソが怪我で欠場していた)。スタメンはたったの2試合だ。
現時点ではスピードと予測不可能な創造性を併せ持つスソが、右ウイングにおける不動の存在だ。実際、トリノ戦でも大活躍とは言わないまでも及第点のパフォーマンスを見せた。独力の仕掛けはもちろん、ハットトリックを達成して勝利の立役者となったCFのカルロス・バッカ、左ウイングのニアングと好連携を見せるなど、チームの攻撃メカニズムの中で機能していたのだ。
おまけに今シーズンのミランにはターンオーバーで戦うべきヨーロッパ・カップ戦がないし、昨シーズンと違ってコッパ・イタリアも来年1月からの参戦だ。
あと数日で移籍を決断しない限り、本田はこれまで何度も試みてきた挑戦(気合いを入れてアピールし、監督を説得することを)を、今シーズンも繰り返すしか道はなくなる。
もちろん、本田ほどそのやり方をよく知っている選手は他にいないだろうが……。
文:マルコ・パソット(ガゼッタ・デッロ・スポルト紙)
翻訳:利根川晶子
【著者プロフィール】
Marco PASOTTO(マルコ・パソット)/1972年2月20日、トリノ生まれ。95年から『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙で執筆活動を始める。2002年から8年間ウディネーゼを追い、10年より番記者としてミランに密着。ミランとともにある人生を送っている。