「チームの勝ち負けにこだわる仕事ではない」オランダで活躍する日本人フィジオが“叩き上げの8年間”で辿り着いた境地。「今は自分の裁量で全部できるのが楽しい」【現地取材】
カテゴリ:海外日本人
2025年07月12日
「将来はメディカル・パフォーマンスマネジャーみたいな職に就きたいんです」
シーズン終了後、中田はエクセルシオールから2年契約を勝ち取った。
「これまで一年契約ばっかりでしたので、初めて複数年契約をいただきました!」
エクセルシオールでの中田は“トップチームのフィジオ”という立場だが、契約の交渉の場で“U-21チームのパフォーマンスアシスタント”をやってもいいという許しを得た。
「将来、僕はメディカル・パフォーマンスマネジャーみたいな職に就きたいんです。そこでU-21チームでそれっぽいことをする。U-21チームにはフィジオがおらず、選手が怪我すると提携先のフィジオに診てもらうんですが、そういったコーディネーションだったり、監督と相談しながらピリオダイゼーションをやったりすることになってます。これで給料は増えませんが、経験を積んでいきたいですね」
好きなサッカーを仕事にした中田は今、サッカーを楽しんでいるのだろうか。
「はい、チームにいるのが楽しいですし、仕事内容もやりたいことができてます。そういう意味で今のところ、大きなチームに行こうというのがありません。大きなチームはスタッフの人数が増えて、マッサージをする人、リハビリ初期を見る人、など分業化してしまうんです。だけど今のチームはフィジオが少ないので、自分の裁量で全部できるので楽しくて、エクセルシオールはベストです。しかも同僚も、他部門のスタッフも若く、新しいことを取り入れようとしたり、個々としてもクラブとしても成長しようという気概があります」
オランダのアマチュアサッカーを知り尽くした男はこの夏、プロで3年目を迎える。
「アマチュアでは濃密な人間関係があって楽しいですよね。プロはやっぱりシビアなので。でも、やり甲斐という意味ではプロのほうが高いです。切磋琢磨しながら充実した人生を送れてます。来た時を振り返ると、オランダに来たのはいい選択でした。充実した人生を送れてます」
「これまで一年契約ばっかりでしたので、初めて複数年契約をいただきました!」
エクセルシオールでの中田は“トップチームのフィジオ”という立場だが、契約の交渉の場で“U-21チームのパフォーマンスアシスタント”をやってもいいという許しを得た。
「将来、僕はメディカル・パフォーマンスマネジャーみたいな職に就きたいんです。そこでU-21チームでそれっぽいことをする。U-21チームにはフィジオがおらず、選手が怪我すると提携先のフィジオに診てもらうんですが、そういったコーディネーションだったり、監督と相談しながらピリオダイゼーションをやったりすることになってます。これで給料は増えませんが、経験を積んでいきたいですね」
好きなサッカーを仕事にした中田は今、サッカーを楽しんでいるのだろうか。
「はい、チームにいるのが楽しいですし、仕事内容もやりたいことができてます。そういう意味で今のところ、大きなチームに行こうというのがありません。大きなチームはスタッフの人数が増えて、マッサージをする人、リハビリ初期を見る人、など分業化してしまうんです。だけど今のチームはフィジオが少ないので、自分の裁量で全部できるので楽しくて、エクセルシオールはベストです。しかも同僚も、他部門のスタッフも若く、新しいことを取り入れようとしたり、個々としてもクラブとしても成長しようという気概があります」
オランダのアマチュアサッカーを知り尽くした男はこの夏、プロで3年目を迎える。
「アマチュアでは濃密な人間関係があって楽しいですよね。プロはやっぱりシビアなので。でも、やり甲斐という意味ではプロのほうが高いです。切磋琢磨しながら充実した人生を送れてます。来た時を振り返ると、オランダに来たのはいい選択でした。充実した人生を送れてます」
新シーズンのエールディビジは4人の日本人フィジオがいる。別にチームを代表してフィジオが戦うわけではない。それでも思うところはあるはずだ。
「はい、それはあります。嬉しいですね。特に相良さん、中田(貴央)さんは背中を追いかけてきた人たちです。追いついたとは思いませんけれど、同じ舞台に立つことは光栄だと思います。また、フォレンダムの犬塚健太さんは僕より半年早くオランダに来て、同じ寮で部屋が隣だったんです。エクセルシオールもフォレンダムも2部リーグから昇格し、犬塚さんも僕もエールディビジでまた顔を合わせることになるんです。
あの寮の隣続きの部屋から、まさかエールディビジのクラブで働く日本人フィジオが2人出てくるなんて凄くないですか!? ついにエールディビジ、という感じです。こんなに早く順調に行くとは思ってなかったです。エールディビジが楽しみです!!」
取材・文●中田 徹
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「はい、それはあります。嬉しいですね。特に相良さん、中田(貴央)さんは背中を追いかけてきた人たちです。追いついたとは思いませんけれど、同じ舞台に立つことは光栄だと思います。また、フォレンダムの犬塚健太さんは僕より半年早くオランダに来て、同じ寮で部屋が隣だったんです。エクセルシオールもフォレンダムも2部リーグから昇格し、犬塚さんも僕もエールディビジでまた顔を合わせることになるんです。
あの寮の隣続きの部屋から、まさかエールディビジのクラブで働く日本人フィジオが2人出てくるなんて凄くないですか!? ついにエールディビジ、という感じです。こんなに早く順調に行くとは思ってなかったです。エールディビジが楽しみです!!」
取材・文●中田 徹
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