「本当に何度も感動して、すぐにボールを蹴りたくなるくらい、モチベーションが上がりました」　（南野拓実選手／レッドブルザルツブルク所属）
 
「サッカーが持つ普遍的な力を信じて、日々サッカーの仕事に邁進する自分を大いに勇気づけてくれました」（利重孝夫氏／シティ・フットボール・ジャパン代表）

映画『ペレ 伝説の誕生』応援コメント集
 
　さて、改めて、映画「ペレ～伝説の誕生」の魅力を考えてみる。

　夢に向かって努力すること。成長していく喜びや楽しさ。困難（壁）を乗り越えるため勇気。自分を信じることの大切さ。恩師やチームメイトとの絆。友や親への感謝……。この映画で描かれているものは、言葉にしてしまえば、ありふれたものかもしれない。これまで公開されてきたサッカー映画にも、同じようなシーンがあったし、胸が熱くなることが何度かあった。

　それでも、いままで感じたことのないほどの感動と興奮、そしてパワーを、この「ペレ～伝説の誕生」から受けるのはなぜだろうか。各方面から「最高のサッカー映画」と称賛されるのはなぜだろか。

――サッカーの王様ペレとサッカー王国ブラジルの黄金期。

　確実に言えるのは、サッカー映画として、これ以上の素材と舞台は存在しない、ということ。差別や貧困など問題を抱えていた当時のブラジルにとって、ペレは人々に勇気と誇りをもたらす救世主であった。そしてペレのいたブラジル代表は、サッカーいうスポーツを「芸術の域」まで磨き上げ、ワールドカップを３度制し、欧州列強からの尊敬を勝ち取った。

　サッカーが最も熱とパワーを持っていた時代の、最も偉大なチームと最も偉大な選手のストーリー。それに、アカデミー賞に輝いた豪華スタッフの才能と情熱が加わった。

　ペレが、ハリウッドの名プロデューサー、ブラインアン・グレイザー宅を訪れた時点で、サッカー映画の最高傑作になることは、すでに約束されていたのだ。
 
　最後は、ブラジルサッカーをよく知り、ペレとも親交のあったという、本誌『サッカーダイジェスト』のご意見番でもあるセルジオ越後氏のコメントで締め括ろう。

「サッカーをプレーする上で、どう成長すればよいのか、何が重要なのか、この映画を観て学んでほしい。また、サッカーは、何より喜びを得るためにやるのだと、感じて欲しい。この映画は、日本のサッカーが羽ばたくための資料になり得るのではないか」

ＳＴＯＲＹ
1958年、スウェーデン・ワールドカップ。わずか17歳の少年ペレは、崩壊寸前の母国ブラジル代表を救い、世界の頂点へと導いた。スラムしか知らない少年がプロチームに入団してから、わずか18か月後の偉業。全国民の期待を背負い、少年ペレが選んだ絶望を希望に変える“禁じられた切り札”。世界中がその背中に憧れ、エースナンバーの“10”の原点となった少年の偉業に秘められた真実とは？　奇跡的なプレーが史上最悪の戦争すら停戦させ、20世紀最高のアスリートと評価を受ける“王様”ペレ。その誕生を描いた映画『ペレ 伝説の誕生』(原題：Pelé: Birth of a Legend)。
 
製作：ペレ（エドソン・アランチス・ドゥ・ナシメント）、ブライアン・グレイザー
脚本・監督：ジェフ・ジンバリスト『ファヴェーラの丘』、マイケル・ジンバリスト
撮影：マシュー・リバティーク『ブラック・スワン』
音楽：Ａ・Ｒ ラフマーン『スラムドッグ＄ミリオネア』
出演：ケビン・デ・バウラ、ディエゴ・ボネータ、コルム・ミーニィー他
7月8日（金）TOHOシネマズシャンテ 他、全国ロードショー
(c)2015 Dico Filme LLC
 
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映画『ペレ 伝説の誕生』
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