われわれはなぜ映画「ペレ~伝説の誕生」に魅せられるのか?

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サッカーダイジェストWeb編集部

2016年07月01日

数々の試練を乗り越えて、キングになった。いままであまり知られることなかった人間ペレに迫る。

(C)2015 Dico Filme LLC

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「サッカー選手として、ペレの生い立ちを知れたことは意味があることだと思っています。17歳で王国ブラジルを背負っていく難しさをリアルに感じられました。自分も海外でのプレーが長くて家族に支えられてきたので、家族のシーンはグサッときました」
(宮市亮選手/ザンクトパウリ所属)
 
映画『ペレ 伝説の誕生』応援コメント集

 少しでもサッカーに触れたことのある人ならば、「ペレ」の名前は聞いたことがあるだろう。しかし、ピッチで素晴らしいプレーを披露する以前の生い立ちまで知っている人は多くない。

 スラム街で、洗濯物を丸めたボールを裸足で追いかけていた少年が、16歳でサントスに入団し、若干17歳で1958年のワールドカップに挑むブラジル代表に選出され、奇跡を起こすまでのストーリーが、ペレ本人の証言をもとに紡ぎ出されていく。
 
 サッカー選手だった父親は、ケガのために早々に引退しなければならず、病院で清掃の仕事をしていた。もちろん家計は苦しい。“マラカナンの悲劇”も重なり、サッカーに対してどこか諦めの気持ちを持っていた。

 そしてペレ自身も、サッカーに夢中になったことである悲劇に見舞われ、大好きだったサッカーから離れてしまう。行動を一緒にするようになった親子。交流の中で、ふたりはサッカーへの深い愛情とアイデンティティーを再確認する。サッカーを続けることに反対していた母親も、ふたりの姿を見て、夢を後押ししてくれるのだった。

 ペレと家族との強い絆も、この映画のテーマのひとつ。ぜひ親子で一緒に観てもらいたい。
 
 果たしてペレは、サッカーの舞台へと戻ってくるが、入団したサントスでも、選ばれたセレソンでも、チームの軋轢に巻き込まれたり、プレースタイルを否定されたりと、次々と困難が降りかかってくる。大きなケガもあった。しかし彼は、尊敬する父や自分をサントスに引き抜いてくれたスカウトの言葉、また母親や友人の思いを胸に、その困難へ立ち向かっていく。

「自分を信じること」

 やがて、小さなペレに導かれるように「戦術もシステムもない、前近代的で未熟なサッカー」と欧州各国から揶揄されたブラジル代表は、“ブラジルらしさ”をピッチで表現し、世界の頂点に立つ。彼らは、自信を取り戻していった。
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