いまの代表選手にも野心を持って世界に挑戦してほしい。
■シャーアラムの死闘から得たもの
試合終了後、僕は「自分にとって最高のベストゲーム」と言っていたのを覚えていますが、まだ20歳そこそこでしたから、あんな強烈な出来事なんていままで経験することはありませんでした。
こうした苦しい試合をモノにできたという経験は、自分のサッカー人生において大きな自信になりました。“マイアミの奇跡”と呼ばれたアトランタ五輪のブラジル戦もそうですが、絶対に負けられない試合でどんな気持ちで戦えばいいのか、どんな準備をすればいいのか、そうしたことを教えてくれたという意味でも、シャーアラムという地で繰り広げたサウジアラビアとの死闘は、まさに自分の人生を左右する、大きなターニングポイントだったと思います。
ただひとつ言えるのは、僕たちの力だけで成し遂げたものではないということです。歴史を振り返った時、日本にはずっと勝てない時代がありました。しかし、ワールドカップやオリンピックへの出場権獲得に挑戦して、なかなか夢を実現できていない状況のなかでも、先輩方がアジアのなかでずっとインパクトのある戦いぶりを見せてきました。
そうした夢への挑戦を、僕たちも引き継いでいって、たまたま僕たちのタイミングで実現できただけ。先人たちの努力なくして、28年ぶりのオリンピック出場はなかったということは間違いなく言えるでしょう。
いまでは五輪やワールドカップに出場するのは当たり前になりましたが、自分たちが野心を持って挑戦していったように、いまの代表選手の人たちにも、野心を持って世界への挑戦を続けていってほしいと願っています。
試合終了後、僕は「自分にとって最高のベストゲーム」と言っていたのを覚えていますが、まだ20歳そこそこでしたから、あんな強烈な出来事なんていままで経験することはありませんでした。
こうした苦しい試合をモノにできたという経験は、自分のサッカー人生において大きな自信になりました。“マイアミの奇跡”と呼ばれたアトランタ五輪のブラジル戦もそうですが、絶対に負けられない試合でどんな気持ちで戦えばいいのか、どんな準備をすればいいのか、そうしたことを教えてくれたという意味でも、シャーアラムという地で繰り広げたサウジアラビアとの死闘は、まさに自分の人生を左右する、大きなターニングポイントだったと思います。
ただひとつ言えるのは、僕たちの力だけで成し遂げたものではないということです。歴史を振り返った時、日本にはずっと勝てない時代がありました。しかし、ワールドカップやオリンピックへの出場権獲得に挑戦して、なかなか夢を実現できていない状況のなかでも、先輩方がアジアのなかでずっとインパクトのある戦いぶりを見せてきました。
そうした夢への挑戦を、僕たちも引き継いでいって、たまたま僕たちのタイミングで実現できただけ。先人たちの努力なくして、28年ぶりのオリンピック出場はなかったということは間違いなく言えるでしょう。
いまでは五輪やワールドカップに出場するのは当たり前になりましたが、自分たちが野心を持って挑戦していったように、いまの代表選手の人たちにも、野心を持って世界への挑戦を続けていってほしいと願っています。

■プロフィール
川口能活(かわぐち・よしかつ)/1975年8月15日生まれ、静岡県出身。180センチ・77キロ。清水商高卒業後、横浜入り。その後、ポーツマス(イングランド)、ノアシャラン(デンマーク)、磐田、岐阜を経て、現在J3の相模原でプレー。4度のワールドカップ出場を誇る日本を代表するレジェンド。プロ23年目。
◆アトランタオリンピック1996アジア最終予選◆
1996年3月24日/マレーシア・シャーアラム
U-23日本代表 2-1 U-23サウジアラビア代表
[スターティングメンバー]
GK/1 川口能活(横浜)
DF/5田中誠(磐田)、3 鈴木秀人(磐田)、25 上村健一(広島)
MF/6 服部年宏(磐田)、2 白井博幸(清水)、13 廣長優志(V川崎)、20 遠藤彰弘(横浜)→14 中田英寿(平塚)(46’)、7 前園真聖(横浜F)、8 伊東輝悦(清水)
FW/9城彰二(市原)
[サブメンバー]
19 下田崇(広島)/4 菊池利三(V川崎)/12 森岡茂(G大阪)/17 路木龍次(広島)/16 松原良香(清水)/15 秋葉忠宏(市原)/10 安永聡太郎(横浜)/24 柳沢敦(鹿島)
※所属チームは試合当時
☆SC相模原オフィシャルHPはこちら→http://www.scsagamihara.com/
☆川口能活選手・直近出場予定ホームゲーム
J3リーグ第15節 vs栃木SC
7月3日(日)15:00キックオフ@相模原ギオンスタジアム
1996年3月24日/マレーシア・シャーアラム
U-23日本代表 2-1 U-23サウジアラビア代表
[スターティングメンバー]
GK/1 川口能活(横浜)
DF/5田中誠(磐田)、3 鈴木秀人(磐田)、25 上村健一(広島)
MF/6 服部年宏(磐田)、2 白井博幸(清水)、13 廣長優志(V川崎)、20 遠藤彰弘(横浜)→14 中田英寿(平塚)(46’)、7 前園真聖(横浜F)、8 伊東輝悦(清水)
FW/9城彰二(市原)
[サブメンバー]
19 下田崇(広島)/4 菊池利三(V川崎)/12 森岡茂(G大阪)/17 路木龍次(広島)/16 松原良香(清水)/15 秋葉忠宏(市原)/10 安永聡太郎(横浜)/24 柳沢敦(鹿島)
※所属チームは試合当時
☆SC相模原オフィシャルHPはこちら→http://www.scsagamihara.com/
☆川口能活選手・直近出場予定ホームゲーム
J3リーグ第15節 vs栃木SC
7月3日(日)15:00キックオフ@相模原ギオンスタジアム