今回の人生を懸けた戦いを経て、この世界からの引退も本気で考えています。
「それもまたサッカー」
そんな安易な言葉では表現してほしくないほどに、このスポーツは残酷で難しいと、改めて痛感させられました。試合後、スタンドで泣き崩れる老夫婦。安心して天国に行きたければ、なぜマドリーを応援しないのでしょうか、どうして好んで心配を買い続けるのでしょうか。
僕自身、今回の人生を懸けた戦いを経て、この世界からの引退も本気で考えています。
「命を懸けなければ、サッカーに携わってはいけない」
安易に携わっては、人生そのものが不幸になってしまうのではないかとさえ感じています。
ただ一方で、それだけ厳しい世界であるからこそ、そこにある夢もまた大きく、計り知れないのでしょう。だからこそ、多くの人を魅了してやまないのでしょう。
残念ながら、アトレティコは敗れ、昨夏のように旧友たちと日本で再会することも叶わぬ夢となりました。ですがいま一度、このスポーツと向き合う姿勢を考えさせられた、転機となる一戦であったことだけは間違いありません。
文:玉乃淳
【プロフィール】
1984年生まれ・東京都出身。ヴェルディの下部組織で育成され、15歳で単身スペインに渡ってアトレティコ・マドリーのユースチームに加入。F・トーレスやガビとともにプレーした。帰国後はヴェルディ、徳島、横浜FC、草津などでプレーし、2009年12月に25歳の若さで現役引退。史上最年少でサッカー解説者に転身し、その傍らで『サッカーダイジェスト』誌では元選手のセカンドキャリアをクローズアップした『玉乃淳の「セカンドキャリアに幸あれ!!」』を企画・連載。2016年5月には「キャリア」をテーマに発信するオフィシャルサイト「TAMAJUN Journal」(http://tamajun.net/)を立ち上げた。同サイトでは「CL決勝のもうひとつの裏ストーリー」(http://tamajun.net/248/)を配信中!
そんな安易な言葉では表現してほしくないほどに、このスポーツは残酷で難しいと、改めて痛感させられました。試合後、スタンドで泣き崩れる老夫婦。安心して天国に行きたければ、なぜマドリーを応援しないのでしょうか、どうして好んで心配を買い続けるのでしょうか。
僕自身、今回の人生を懸けた戦いを経て、この世界からの引退も本気で考えています。
「命を懸けなければ、サッカーに携わってはいけない」
安易に携わっては、人生そのものが不幸になってしまうのではないかとさえ感じています。
ただ一方で、それだけ厳しい世界であるからこそ、そこにある夢もまた大きく、計り知れないのでしょう。だからこそ、多くの人を魅了してやまないのでしょう。
残念ながら、アトレティコは敗れ、昨夏のように旧友たちと日本で再会することも叶わぬ夢となりました。ですがいま一度、このスポーツと向き合う姿勢を考えさせられた、転機となる一戦であったことだけは間違いありません。
文:玉乃淳
【プロフィール】
1984年生まれ・東京都出身。ヴェルディの下部組織で育成され、15歳で単身スペインに渡ってアトレティコ・マドリーのユースチームに加入。F・トーレスやガビとともにプレーした。帰国後はヴェルディ、徳島、横浜FC、草津などでプレーし、2009年12月に25歳の若さで現役引退。史上最年少でサッカー解説者に転身し、その傍らで『サッカーダイジェスト』誌では元選手のセカンドキャリアをクローズアップした『玉乃淳の「セカンドキャリアに幸あれ!!」』を企画・連載。2016年5月には「キャリア」をテーマに発信するオフィシャルサイト「TAMAJUN Journal」(http://tamajun.net/)を立ち上げた。同サイトでは「CL決勝のもうひとつの裏ストーリー」(http://tamajun.net/248/)を配信中!