ただパレスの選手はフィジカルモンスターだけでなく、鎌田の個性を上手く生かしてくれるクレバーな選手たちも後方に擁している。
例えば、今冬にクリスタル・パレスに加入すると、プレミアリーグ初挑戦にも関わらず即座にチームにフィットし、EURO2024のイングランド代表メンバーにも選出されたアダム・ウォートンがその典型だ。20歳のイングランド人は視野が広く、球離れが早い選手で、様々なエリアでパスワークに絡む。加えて前線のフリーの選手に素早く縦パスを入れることで攻撃のスイッチを入れる役割を担う。
得点やアシストなど記録に残るプレーは少ないものの、攻撃のスタート地点になれる男だ。他にもイングランド人MFウィル・ヒューズもサッカーIQの高い選手で、ショートパスを中心に試合をコントロールする。鎌田がライン間でボールを引き取る上で、彼らとタイミングを合わせることが今後、重要になってくるだろう。
最終ラインのデンマーク代表DFヨアキム・アンデルセンは、プレミアリーグでも屈指のディフェンスリーダーで、ビッグクラブへの移籍の噂が度々上がるほど。空中戦に強く、カバーリング能力もあり、ビルドアップも難なく絡む最終ラインの中心選手だ。
フィジカルな選手を中心にクレバーな選手が融合するスカッド
他にもEURO2024でイングランド代表のスタメンでプレーしたマーク・グエイは、身体能力と読みの良さを生かしてアグレッシブにインターセプトを狙っていくCBだ。加えて攻撃面でも長めの縦パスを前線に当てることができる選手でもある。彼らと目線が合えば、質の高いロングフィードが飛んでくるので、鎌田としては早めに彼との感覚を合わせたい。
いずれにしても現在のクリスタル・パレスには、個性豊かなトップレベルの選手が数多く在籍しており、レギュラー争いは熾烈だ。ただ鎌田もヨーロッパリーグの優勝経験を持つなど、世界でもトップレベルのタレントだ。順当に活躍すれば、スタメンとしてプレーは出来るはず。既に監督との信頼関係が出来上がっている点も心強い。
何より昨季のクリスタル・パレスは、良いシーズンの終わり方をしているのでロッカールームの空気は良いはず。プレミアリーグ初挑戦の日本人にとって、良いタイミングで、良いクラブに加入したのではないだろうか。
文●内藤秀明
【記事】「もうボッコボコに言われて」鎌田大地、伊メディアの“手のひら返し”批判に言及「試合に出て『コイツすごい』となって、退団でまたボッコボコ」
いずれにしても現在のクリスタル・パレスには、個性豊かなトップレベルの選手が数多く在籍しており、レギュラー争いは熾烈だ。ただ鎌田もヨーロッパリーグの優勝経験を持つなど、世界でもトップレベルのタレントだ。順当に活躍すれば、スタメンとしてプレーは出来るはず。既に監督との信頼関係が出来上がっている点も心強い。
何より昨季のクリスタル・パレスは、良いシーズンの終わり方をしているのでロッカールームの空気は良いはず。プレミアリーグ初挑戦の日本人にとって、良いタイミングで、良いクラブに加入したのではないだろうか。
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