クリスタル・パレスはどんなチーム?
日本代表MF鎌田大地のクリスタル・パレス加入が決まった。現在、ロンドン南部のクラブでは、トーマス・グラスナーが監督を務めている。そして、このオーストリア人監督がフランクフルト時代の鎌田の恩師という縁もあって今回の移籍が実現した。では鎌田が加入するこのクリスタル・パレスはどのようなクラブなのか。そして日本の技巧派MFはどのようなチームメイトと共にプレーすることになるのだろうか。
クリスタル・パレスは1861年に創設されており、160年以上もの歴史を誇るクラブである。世界でも最古のフットボールクラブであるシェフィールドFCの創設年が1857年であることを考えると、このロンドンのクラブも相当古い部類であることがわかる。
そんなクリスタル・パレスの近年の状況で言うと、プレミアリーグの創設以降、トップリーグに定着できず、特に2000年代は大半を2部リーグで過ごした。ただし2013年に9シーズンぶりにプレミアリーグに復帰すると、11シーズン連続で残留に成功している。2016年には優勝を経験したレスター・シティですら2023年には降格を経験したことを考えると、この安定性は賞賛に値するだろう。
ただ今のポジションに辿り着くまでに紆余曲折はあった。特に2010年代後半からは、イングランド人監督によるロングボール中心のカウンターサッカーからの脱却を目指すたびにクラブは不調に陥ってきたのだ。
例えば2017年には、夏に任命したフランク・デ・ブール監督が開幕4連敗を喫した。その結果、クラブはわずか4試合でオランダ人監督を解任している。また2022年夏に就任したパトリック・ヴィエラも短命に終わった。最終的にフランス人監督は1年間ももたず、23年3月には解任されている。6勝9分12敗の成績で降格圏まで3ポイント差の12位に低迷していたからだ。
【動画】圧巻の実戦デビュー!鎌田が絶妙のワンタッチアシスト
クリスタル・パレスは1861年に創設されており、160年以上もの歴史を誇るクラブである。世界でも最古のフットボールクラブであるシェフィールドFCの創設年が1857年であることを考えると、このロンドンのクラブも相当古い部類であることがわかる。
そんなクリスタル・パレスの近年の状況で言うと、プレミアリーグの創設以降、トップリーグに定着できず、特に2000年代は大半を2部リーグで過ごした。ただし2013年に9シーズンぶりにプレミアリーグに復帰すると、11シーズン連続で残留に成功している。2016年には優勝を経験したレスター・シティですら2023年には降格を経験したことを考えると、この安定性は賞賛に値するだろう。
ただ今のポジションに辿り着くまでに紆余曲折はあった。特に2010年代後半からは、イングランド人監督によるロングボール中心のカウンターサッカーからの脱却を目指すたびにクラブは不調に陥ってきたのだ。
例えば2017年には、夏に任命したフランク・デ・ブール監督が開幕4連敗を喫した。その結果、クラブはわずか4試合でオランダ人監督を解任している。また2022年夏に就任したパトリック・ヴィエラも短命に終わった。最終的にフランス人監督は1年間ももたず、23年3月には解任されている。6勝9分12敗の成績で降格圏まで3ポイント差の12位に低迷していたからだ。
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しかしクリスタル・パレスが降格を免れることができたのは、迷走する度に、老将ロイ・ホジソンがチームを救ってきたからだ。二度シーズン途中に監督就任した男は、その度にチームに規律をもたらし、堅守速攻のスタイルでチームを残留に導いてきた。
クラブとしてはそんなイングランド人監督をリスペクトする気持ちはあったのだろうが、2024年のシーズン中にホジソンはクリスタル・パレスの監督を辞めることになる。76歳という寄る年波には勝てなかった。2月に起こった体調不良がきっかけとなり、最終的にホジソンは辞任を発表した。チームも不調だったため、どちらにせよ解任は近かったという説もあるが、いずれにしても結果的にこのタイミングでの監督交代が、クラブに新しい風をもたらした。
ホジソン退任後、26節にグラスナーがクリスタル・パレスの監督に就任すると、受動的な堅守速攻とは別物の、アグレッシブで攻撃的なサッカーを定着させた。結果、16位だったチームを7勝3分3敗で一気に10位まで引き上げることに成功。しかもこの7勝の中にはアンフィールドでリバプールを1-0で勝利した試合や、ホームでマンチェスター・ユナイテッドに4-0で快勝した試合も含まれている。強豪を相手にこれだけの強さを見せたのだから衝撃としては大きかった。
こうしてオーストリア人の到来で、クラブは好調に転じただけでなく、念願の英国系指導者からの脱却にも成功したのだ。
クラブとしてはそんなイングランド人監督をリスペクトする気持ちはあったのだろうが、2024年のシーズン中にホジソンはクリスタル・パレスの監督を辞めることになる。76歳という寄る年波には勝てなかった。2月に起こった体調不良がきっかけとなり、最終的にホジソンは辞任を発表した。チームも不調だったため、どちらにせよ解任は近かったという説もあるが、いずれにしても結果的にこのタイミングでの監督交代が、クラブに新しい風をもたらした。
ホジソン退任後、26節にグラスナーがクリスタル・パレスの監督に就任すると、受動的な堅守速攻とは別物の、アグレッシブで攻撃的なサッカーを定着させた。結果、16位だったチームを7勝3分3敗で一気に10位まで引き上げることに成功。しかもこの7勝の中にはアンフィールドでリバプールを1-0で勝利した試合や、ホームでマンチェスター・ユナイテッドに4-0で快勝した試合も含まれている。強豪を相手にこれだけの強さを見せたのだから衝撃としては大きかった。
こうしてオーストリア人の到来で、クラブは好調に転じただけでなく、念願の英国系指導者からの脱却にも成功したのだ。