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ミラン番記者の現地発・本田圭佑「ブロッキ新監督就任ですべてが激変。場合によっては悪童バロテッリもライバルに?」

カテゴリ:連載・コラム

マルコ・パソット

2016年04月14日

システムはオーナーが好む4-3-3に回帰するはずだ。

現役引退後はミランでU-17とU-19の監督を務めてきたブロッキ。トップチームを指揮するのは今回が初めてだ。写真:Alberto LINGRIA

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 とにかく今のミランは矛盾とその場凌ぎばかりで、先行きはとてつもなく不透明だ。一般的に新シーズンの監督探しは、4月あたりからスタートするものだが、ミランはまったく動いていない。いや、動けないと言ったほうが適切だろう。ブロッキが残るのか去るのか、誰にも答えられない状態だからだ。
 
 こんな調子なのだ。もちろんミラニスタは怒り狂っている。ここ数日のSNS上は、ベルルスコーニとガッリアーニに対する批判の嵐で大炎上状態だ。
 
 そして、選手たちはただただ途方に暮れている。ヨーロッパリーグ出場権獲得のために、最後のエネルギーと気力を振り絞らなければいけないこのデリケートで大事な時に、監督の首が飛んでしまったのだから、それも当然だろう。
 
 それに監督が変われば、チーム内のヒエラルキーにも多少の変動が起こる。それはミハイロビッチからやっと厚い信頼を得るようになっていた本田も例外ではなく、ポジションは保証されていない。
 
 ブロッキ体制になってまだ1試合も戦っていないため(初陣は4月17日のサンプドリア戦)、断言するには早すぎるが、本田は少なくともミハイロビッチ時代よりも出番が減る可能性がある。その理由は簡単だ。システムが4-4-2から4-3-1-2に変わるからだ。
 
 なぜか? ベルルスコーニが一番好きなシステムだからだ。ミハイロビッチもシーズン当初はオーナーの意向を受けてこのシステムを使っていたがあまり機能せず、4-3-3を経て4-4-2に落ち着いていた。ブロッキになって、またそれに回帰するわけだ。
 
 新監督に就任した4月12日の最初のトレーニングでブロッキは、実際にこの4-3-1-2をテストした。トップ下に入ったのはジャコモ・ボナベントゥーラ。そう、どうやらまたボナベントゥーラと本田のポジション争いが勃発しそうな雰囲気だ。翌14日の会見で新監督は、こうコメントしている。
 
「私は監督になってから常に4バックと3センターハーフで戦ってきた。前線の3人については、様々な可能性がある。トップ下を置く4-3-1-2は好きだよ。ボナベントゥーラと本田には、トップ下に適切な特長が備わっているね」
 
 ミハイロビッチの4-4-2では両サイドハーフとして絶対的な存在だった2人が、今度は1枠しかないトレクアルティスタ(トップ下)のポジションをめぐって戦う――。何とも奇妙な話である。
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