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ミラン番記者の現地発・本田圭佑「ブロッキ新監督就任ですべてが激変。場合によっては悪童バロテッリもライバルに?」

カテゴリ:連載・コラム

マルコ・パソット

2016年04月14日

ユース選手しか指導したことがない経験不足の監督を…。

ベルルスコーニはここ2年半で4人の監督を更迭。いまや完全に「首切りオーナー」に。写真:Alberto LINGRIA

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 それにしても、かつてのベルルスコーニといえば、一度指名した監督を根気強く支えていた。とりわけセリエAでは当たり前のよう繰り返されるシーズン中の指揮官交代が、ミランに限っては数えるほどしかなかったのだ。
 
 それが今やどうだろう。ベルルスコーニはすっかり“首切りオーナー”として有名になってしまった。本田が加入した直後に解任されたマッシミリアーノ・アッレグリにはじまり、クラレンス・セードルフ、フィリッポ・インザーギ、そしてミハイロビッチと、ここ2年半で4度の首切りである。
 
 ミハイロビッチはセリエAの残り6試合で現在の6位というポストを守って、ヨーロッパリーグの出場権を手に入れるつもりでいたし、ユベントスとのコッパ・イタリア決勝(5月22日)でも勝利を誓っていた。しかし、いずれも後任のクリスティアン・ブロッキの使命となった。
 
 新監督のブロッキは、ほんの数日前までミランのプリマベーラ(U-19)を率いていた。少し前からベルルスコーニのお気に入りだったが、それも当然だろう。ミランの下部組織出身で、プロになって以降も長らくロッソネーロを纏った、いわば“身内”だからだ。ミラン愛の深いベルルスコーニにとっては、“外様”のミハイロビッチより、ずっと親しみを感じられるのだろう。
 
 また、バランス重視のミハイロビッチとは対極にある、かなりオフェンシブなサッカーを志向する。「常にピッチとゲームの主役たれ」をモットーとするベルルスコーニのお気に入りになるのは当然だ。
 
 しかし、忘れてならない。ブロッキはこれまでトップチームを率いた経験が皆無であり、つまり今回がセリエAベンチデビューなのだ。同じく新米監督だったセードルフとインザーギが、どんな末路を辿ったか……。みなさんの記憶にも新しいことだろう。
 
 つい3年前まで現役選手で、ユースしか指導したことがない経験不足の監督が、ここ5試合白星に見放されているチームを劇的に変えられるとは、到底思えない。
 
 そもそもブロッキは、その立場が保証されていない。残り7試合の結果・内容によって、単なる“繋ぎ”で終わるか、来シーズンも残るかが決まるのだ。ガッリアーニ副会長はこう語る。
 
「来シーズンもブロッキがトップチームに残ると信じている。だが、違う決定を下した場合でも、いずれにしても彼はミランに残る。プリマベーラでね」
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