【日本代表】トップ下で輝いた香川。それでもあえて推奨したい“インサイドハーフ起用”

カテゴリ:日本代表

高橋泰裕(ワールドサッカーダイジェスト)

2016年03月30日

香川は“ボールプレーヤー”で、ボールに触れることでリズムを掴む。

インサイドハーフでプレーしたドルトムントでの前半戦は4得点・6アシストと好パフォーマンスを披露した。(C)Getty Images

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 香川はいわゆる“ボールプレーヤー”であり、ボールに触れることでリズムを掴む。パスが受けにくいトップ下で起用された場合はそれが難しくなるのだ。

 そこで推奨したいのが、4-3-3のインサイドハーフ起用である。比較的プレッシャーの少ない状況でボールを受けられるのが大きなメリットで、“消える”試合も少なくなるだろう。

 香川はアギーレ前日本代表監督の下でインサイドハーフとして起用されたが、当時は与えられた役割を上手くこなせずに苦しんでいた。幸いだったのは、ドルトムントの新監督で、今シーズンの前半戦に香川をインサイドハーフで起用したトーマス・トゥヘルの存在だ。彼の指導によりインサイドハーフの動きを学び、前半戦は4ゴール・6アシストと上々のパフォーマンスを見せた。なにより、香川自身が楽しそうにプレーしている姿が印象的だった。

 元日本代表監督の岡田武史は08年にA代表デビューさせた教え子をこう評している。

「真司は生粋のサッカー小僧。プレーを楽しめる環境を与えれば、誰にも止められない。ただ、型にはめるとその良さは半減してしまう」

 香川が今、最も楽しめているポジションはトップ下か、それともインサイドハーフか――。プレーぶりを見た印象でいえば、その答えは後者だろう。いずれにせよ、エースの起用法に再考の余地があるのは間違いない。

取材・文:高橋泰裕(ワールドサッカーダイジェスト編集部)
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