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長年在籍した鹿島から北九州に移籍した30代、海外挑戦を決断した40代。「本当にやり切った」と清々しい気持ちでセカンドキャリアに【本山雅志の生き様:後編】

カテゴリ:Jリーグ

元川悦子

2023年11月22日

「“違い”を出せる選手を育てたい」

現在は鹿島のアカデミースカウトとして活動する。“本山2世”は現われるか。写真:福冨倖希

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 何事もチャレンジしてこそ納得できる。本山はコロナ禍での異国のサッカー環境や生活をエンジョイし、納得した状態で今年4月に引退を正式発表した。

「本当にやり切った」という清々しい気持ちになれたがゆえに、本山は第2の人生をスタートさせる覚悟を持てたのではないか。

 その大仕事は、次世代タレント育成だ。

「まずは内部の良い選手を育てて基盤を整えることが最優先。内部に足りないところを提言したり、刺激を与えるのが自分の仕事。外から選手を取ることも大事だけど、まずは内部の選手をしっかり育てることをベースにやっていきたいと思っています」と、本人も自身のやるべきことを明確にしている。
 
 多くの人から「本山2世を育ててほしい」と求められるようだが、単に技術が高いだけでなく、人々を魅了するワクワク感を抱かせる彼のようなプレーヤーを輩出するのは、そう簡単ではない気もしてくる。

「僕より技術の高い選手は、たくさんいる。“止めて・蹴る”はメチャメチャ上手いから、そのなかで“違い”を出せる選手を育てたい。サッカーは『ヨーイドン』じゃないし、良いポジションを取れば相手より先に行ける。『オリジナリティ』を持ってやってくれたらいいと思います」と本山は語ったが、まさにそのセンスの部分を磨くのが難しいのだ。

 彼や小笠原には子どもたちの才能を見抜き、刺激を与えながら、違いを作れる逸材を1人でも多くトップに押し上げてほしいものである。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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