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黄金世代の喜びと苦悩。稀代のテクニシャンは鹿島のリーグ3連覇で全盛期を迎える【本山雅志の生き様:前編】

カテゴリ:Jリーグ

元川悦子

2023年11月21日

大いに光ったユーティリティ性

鹿島のリーグ3連覇に大きく貢献。SBでもプレーとマルチな才能でチームを支えた。(C)SOCCER DIGEST

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 そしてラスト2戦となり、浦和レッズとの頂上決戦を迎える。超満員の埼玉スタジアム2002で左SBの新井場徹が退場し、本山は同ポジションで起用されたのだ。異例の配置に加え、右目がほとんど見えなくなるアクシデントが発生する。

 だが本山はそれを感じさせない状態で奮闘し、野沢の決勝弾につながる起点のボールを配球した。オリヴェイラ監督も引退試合のビデオメッセージでこの出来事に触れていたが、本山のユーティリティ性が大いに光った。
 
「サイドバックはもう1回ありました。篤人が退場した川崎戦(2009年7月5日)で右サイドバックに入ったんです。オリヴェイラが『モトならできる』と思ったんでしょう。ワールドユースで左サイドをやったり、志波(芳則)先生(元東福岡監督)からボランチで使われたりとか、そういうのが経験になったのかな」と本人も述懐していたが、この男のマルチ能力に鹿島は大いに支えられたと言っていい。

 2007年は34試合、08年は32試合、09年も27試合と3連覇の3年間は完全なる主力としてフル稼働した。本山は20代ラストから30代にかけてようやく成熟したプレーヤーになったのである(後編に続く)。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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