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【浦和】“マルチリンガル”の頭脳派スロベニア代表DFイリッチが、浦和にもたらす変化とは?

カテゴリ:Jリーグ

塚越 始(サッカーダイジェスト)

2016年02月12日

様々なポジションをこなす“ピッチ上のマルチリンガル”。

同じスロベニア人のズラタン(左)とは代表チームからのチームメイト。母国語だけでなく、英語、スペイン語、ポルトガル語も使いこなす。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 来日から約2か月が経った。
 
「まだキャンプにしか参加できていないから、日本のいろいろなところを見ることはできていない。でも最初に『日本って、素晴らしいな』と感じた時の気持ちのまま、日々、本当に充実した生活を送れているよ」
 
 その限定された行動範囲のなかで見つめた日本のお気に入りの食事メニューが――「ヤキニク。大好きだね(笑)、もう何度も食べている」と言う。
 
 また加入記者会見の場では、通訳のロドリゴ・シモエスさんとは、英語とスペイン語をごちゃまぜにしてコミュニケーションを取り、「それがなぜだか波長が合って、お互いに心地いい」と語っていた。
 
 この指宿合宿でふたりのやりとりを聞いていると、「スペイン語」がメインになってきているようだったが? そう尋ねると、イリッチは答えた。
 
「そうだね。最近は(スペイン語と発音が似ている)ポルトガル語も使っているんだ。だから、スペイン語、英語、ポルトガル語、ズラタンや監督とはセルビア語(スラヴ語)、他にもあるね……。1日のなかで、あらゆる語学を使わせてもらっているよ」
 
 バイリンガル、トリリンガル……その先を行くマルチリンガル(4か国以上を使いこなすこと)の守備の職人は、現在身の回りで起きている事象と自らの状況を客観的に捉え、と同時に、語るべき言葉やテーマを的確に抽出する術に長けているように感じた。
 
 プレーヤーとしても、ストッパー、CB、リベロ、ボランチ…そのユーティリティ性が魅力である。まさに“ピッチ上のマルチリンガル”とも言える頭脳派DFだ。
 
「ナス!」「セキネ!」「トシ!」とピッチ上で、浦和の選手たちを呼ぶ声も、日ごとに大きくなる。それに対する「ブランコ、サンキュー!」という声も増えている。
 
 背番号31、ブランコ・イリッチが間違いなく浦和の“なにか”を変えようとしている。
 
取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)
 
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