【タマジュンの欧州視察】プレミア天王山で解明された“慎司られない”現象の秘密

カテゴリ:連載・コラム

玉乃 淳

2016年02月08日

目の肥えた両サポーターから拍手を送られる。

「明晰な頭脳」と「ずば抜けた走力」。このふたつのストロングポイントがあるからこそ、岡崎はプレミアで首位を走るチームのスタメンを勝ち得ていると玉乃氏は分析する。(C) Getty Images

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 ひとつ目は「頭脳」。ふたつ目は「走力」です。
 
 岡崎選手は、時間帯やゲーム展開によって、明らかにプレーを使い分けていました。しかも完璧に。
 
 彼がこの試合で示した主なパフォーマンスを、監督視点でまとめてみました。
 
1.監督が要求する、チームが勝つための戦術的なプレー
→プレミア単独得点王のバーディーに得点させる。
 
2.監督が要求する、チームが勝つための献身的なプレー
→敵のふたりのセントラルミッドフィルダーを徹底的にケア。
 
3.監督の要求する以上のチャレンジするプレー。
→時間帯や展開によってペナルティエリアに侵入して得点を狙う。
 
 フォワードであれば、おそらく項目3のプレーを徹底的に追求するべきなのかもしれません。しかし彼は「大きくなくて、強くなくて、速くもない」という自らの現状を認識し、メディアでもよく言われるガムシャラさとは異なる「明晰な頭脳」と「ずば抜けた走力」で、3つのプレーを状況に応じて的確に使い分けていたのです。しかも完璧に。
 
 試合中に決して衰えないインテリジェンスとスタミナ。岡崎選手がプレミアで首位に立つチームのスタメンに名を連ねている理由が、この首位決戦という大舞台で知る事ができました。
 
 目の肥えた両サポーターは岡崎選手のプレーを認めざるを得なかったはず。シルバ選手に引けを取らないほどのスター性を感じた人も少なくはなかったでしょう。
 
 81分にベンチに退く時のレスターファンの大歓声と、シティファンでさえ拍手を送ってしまうほどの事実が、それを物語っていました。
 
著者:玉乃 淳(たまの・じゅん)
1984年6月19日生まれ、東京都出身。ヴェルディの下部組織出身で、ユース時代にはスペインのアトレティコ・マドリーに所属し、フェルナンド・トーレスとともにプレー。帰国後は東京Vでプロデビューを飾り、徳島、横浜FC、草津でも活躍。09年の引退後は様々なジャンルで力を発揮し、充実のセカンドキャリアを送る。Twitterのアカウントは@JUNTAMANO1
 

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