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【戦術アナリストが大予測】「ペップ・シティ」はこうなる! 理想の新戦力はピケ、アラバ、ギュンドアンだ!

カテゴリ:メガクラブ

マッシモ・ルッケージ

2016年02月02日

もっとも優先順位が高い補強箇所は中盤だ。

ペップのサッカーを実現するために補強が必要なのはCB、左SB、そして中盤。噂通り1億5000万ポンド(約255億円)の補強費があれば、「理想のターゲット」の4人を一気に釣り上げることも不可能ではない。(C)Getty Images

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 ここ数か月で新戦力候補として噂に挙がる何人かは、現在のシティに欠けていて、しかもグアルディオラのサッカーを実現する上で必要な要素をもたらし得る存在だ。
 
 例えばジェラール・ピケ(バルセロナ)は、最終ラインからの質の高いパスや持ち上がりによってスムーズなビルドアップを保証する。これは既存戦力のコンパニ、オタメンディ、エリアキム・マンガラのいずれにもやや荷が重いタスクだ。
 
 また、ダビド・アラバ(バイエルン)は左サイドバックだけでなくCB、インサイドハーフとしてもプレーできる戦術的柔軟性を備え、しかもどのポジションにおいても攻守に高いクオリティーを発揮する。爆発的なロングスプリントと質の高いクロスを備えてはいるものの、パスワークや戦術センスは平凡なレベルに留まるコラロフに取って代わる理想の存在だ。
 
 もっとも、より優先順位が高いのは中盤の補強だろう。フェルナンジーニョはグアルディオラが求めるパスの精度とダイナミズムを備えているが、フェルナンドはテクニック、機動力、戦術センスのすべてが要求水準に達していない。
 
 中盤に縦のダイナミズムとクオリティーをもたらす役割を担いうるのは、現有戦力のなかでデ・ブルイネただ1人。その意味でイルカイ・ギュンドアン(ドルトムント)やイスコ(レアル・マドリー)は、中盤の質を高める重要な駒になるだろう。
 
 中盤の底で攻守のバランスを取る役割は、現陣容ならトゥーレ・ヤヤがもっとも適材だろう。ただ、グアルディオラ時代のバルサでは、戦術的なディシプリンに欠けるという理由で重用されなかった事実を考えると、このポジションによりテクニカルで戦術眼に長けたプレーメーカーを加える可能性はある。
 
 グアルディオラの理想はセルヒオ・ブスケッツ(バルセロナ)かフィリップ・ラーム(バイエルン)だろうが、獲得に現実味がない。ギュンドアンをこのポジションで起用するために迎えるシナリオもあるだろう。
 
文:マッシモ・ルッケージ
翻訳:片野道郎
 
※『ワールドサッカーダイジェスト』2016年2月4日より加筆・修正
 
【著者プロフィール】
Massimo LUCCHESI(マッシモ・ルッケージ)/イタリア人のサッカー戦術アナリスト。イタリア・サッカー連盟の技術委員であり、コーチ向けのサイト『allenatore.net』も運営。分析対象はヨーロッパ全域に及び、技術書、戦術書の出版やWebコンテンツの配信、国内外でのコーチングセミナーの主催など活動は多岐に渡る。1968年1月25日生まれ。
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