25年ぶりのラブコール――川口能活をJ3相模原移籍に導いた先輩からのオファーと胸を打った言葉とは?

カテゴリ:Jリーグ

小須田泰二

2016年01月27日

岐阜退団で芽生えた“このままでは終われない”との想い。

チームメイトと談笑する川口。若手が多いチームのなかで、自らの経験をいかに伝えていくのか。新たな挑戦が始まる。写真:小須田泰二

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 川口は1998年のフランス大会から2010年の南アフリカ大会まで、4回連続でワールドカップの登録メンバーに名を連ねている。
 
 望月が言うように、ワールドカップに4回出場している選手は、世界広しと言えども、数えるほどしかいない。アントニオ・カルバハル(メキシコ) 、ローター・マテウス(ドイツ)が5度の出場を果たしているのがトップだが、日本国内で言えば、名古屋の楢崎正剛と並び、史上最多である。言い換えれば、川口のキャリアは、日本代表の世界挑戦の歴史とも重ねられるのだ。
 
 これまでに日本でふたりしか到達したことのないフットボール・プレーヤー。その価値を最大限に評価しているのが望月だった。自分のことを理解してくれる恩人のもとでプレーできる川口もまた、幸せな選手と言えるだろう。
 
「正直、岐阜での生活は決して満足のいくものではありませんでした。昨シーズンは怪我に泣いて6試合しか出られませんでした。岐阜で満足のいくシーズンを送ることができていたら、そのまま引退していたのかもしれませんし、こうして重良さんのもとでプレーすることもなかったかもしれないのですから。本当に人生って分かりませんよね」(川口)
 
「まさか能活が本当に来てくれるなんて思っていませんでした。中3の時に誘った時も”オーラ”がありましたけれど、今こうして見ても”オーラ”が違いますよ。J3というカテゴリーでプレーしてくれること自体、僕たちにとってもありがたいことですが、J3というリーグからしてもその存在は大きいです。今からリーグ戦開幕が楽しみで仕方がありません」(望月)
 
 偶然にもJ3の舞台で25年ぶりに再会を果たした川口と望月。ふたりのストーリーはどんな結末を迎えるのか。
 
「去年、岐阜を退団した時、“このままでは終われない”と思いました。やっぱりサッカー選手として完全燃焼できるまでプレーしたいですよね。世界を見渡しても、シュマイケルやファン・デルサルも、40歳くらいまでやっている。自分もそのくらいまでやりたいと思っていました。今、彼らと同じ年齢になって思うのは、サッカー選手でいられる幸せをただただ感じています」
 
 望月という最大の理解者のもと、まさに集大成のシーズンを迎えた川口。相模原というクラブで、彼はいかなるオーラを放ちながら、若いチームを牽引していくのか。背番号23の「最終章」に目が離せない。
 
取材・文・写真:小須田泰二(スポーツライター)
 

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