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25年ぶりのラブコール――川口能活をJ3相模原移籍に導いた先輩からのオファーと胸を打った言葉とは?

カテゴリ:Jリーグ

小須田泰二

2016年01月27日

入団の決め手は「ひと花咲かせてほしい」。

トレーニングの合間に話し込む川口と望月代表取締役会長。望月からの25年ぶりのラブコールが川口の移籍を実現させた。写真:小須田泰二

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 川口と望月。ふたりの出会いは少年時代まで遡る。
 
 じつは望月にとって川口にオファーを出したのは今回が初めてのことではない。今から25年前にも、川口にラブコールを送ったことがある。
 
「僕が高校2年の時、大滝(雅良)監督から『川口能活を口説いてこい』と言われたんです。中3だった彼に会いに行って、清水商(現・清水桜が丘)に来ない?って誘ったんですよ。あのこと、能活は覚えているのかな?」
 
 25年前の出来事を、川口は覚えているどころか、望月よりもさらに鮮明に覚えていた。
 
「(望月)重良さんから声をかけてもらったのは、今でも覚えていますよ。ちょうどその時、静岡の選抜チームで中高合同合宿をしていた僕のところに来てくれたんですよ。憧れの高校でしたからすごく嬉しかった。今回もそれ以上に嬉しいですね。必要とされているクラブでプレーできる。それだけでモチベーションが上がってきますよ」
 
 当初、川口はJ3というカテゴリーでプレーすることはまったく考えていなかった。しかし、それでも彼の心を相模原入りへと傾かせたのは、やはり望月が獲得に動いてくれたからに他ならない。川口は言う。
「去年の夏、重良さんが電話をくれた時、今後のことについて少し話したのです。正直、引退という言葉も頭をよぎりました。でも重良さんは、このまま終わっていいのか? うち(相模原)でもうひと花咲かせてみないか――。この言葉を聞いた瞬間、僕の心は固まりました。今改めて振り返ると、あの言葉が決め手でしたね。この人のために全身全霊で頑張りたい、自分が持っているすべての経験をクラブに伝えたいって」
 
 望月がクラブとして川口に期待しているのは、その存在感の大きさだ。今年で41歳を迎える。新チームのなかでも、そのキャリアと合わせて年齢も突出している。
 
「年齢はネックにはならないのか?」
 
 あえてネガティブな質問を投げかけてみたところ、間髪入れず、望月はこれを一蹴した。
「我々は能活のことを戦力として獲得したのです。サッカーは年齢でやるものではありません。スタメンを決めるのはもちろん監督ですが、僕のなかでは能活は不動のスタメンです。他の誰よりも、実力とキャリアが違いすぎる。なにせワールドカップに4回出場したプレーヤーなんですから」
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