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【連載】ミラン番記者の現地発・本田圭佑「アバーテなどから賞賛の声が挙がる一方で、チームと同じ決定的な難点を抱え……」

カテゴリ:連載・コラム

マルコ・パソット

2016年01月26日

包帯を叩きつけたシーンの真意は謎のままだ。

エンポリ戦は試合終盤に頭から流血して包帯を巻いたが、交代時にそれを投げつけて周囲を驚かせた。(C)Getty Images

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 このエンポリ戦で本田は、交代シーンで周囲を驚かせた。86分にケビン=プリンス・ボアテングに代わってピッチを後にすると、頭に巻いていた包帯(その数分前に相手との接触プレーで頭から流血した)をむしり取り、地面に投げ捨てたのだ。
 
 このシーンを見ていた多くの人間は、怪我も影響した途中交代に不満を抱き、怒りを爆発させているのだと思った。しかし、その後に本田は自身のFacebookでファンの質問に答える形で、このシーンをこう説明している。
 
「僕たちは勝つべきだった。交代する時は怒っていたが、今はもう大丈夫だ。今後は自分自身と向かい合いたい」
 
 しかしこの短いメッセージだけで、本田が本当に何を思ってあのような行動に出たのか、すべてを読み解くのは難しい。「自分自身と向き合う」とは、勝てなかったことに対する熟考なのか、自分のプレーについての反省なのか、それともこれから先のことについてなのか? 
 
 いずれにしても、本田は数か月の闇を抜け出して、再び光が当たる場所に戻ってきた。現在のパフォーマンスを続ければ、レギュラーの座は揺るがないだろう。ミハイロビッチは4-3-1-2への回帰も示唆しているので、少なくとも4-4-2が続く限りは……。
 
 ミランと本田にとって現在の最大のキーワードは、ミハイロビッチが何度となく繰り返している“継続性”だ。次のデルビー(2月1日のミラノ・ダービー)では、“良いミラン”と“良い本田”が出て、さらにそれが長続きすることを期待したい。
 
文:マルコ・パソット(ガゼッタ・デッロ・スポルト紙)
翻訳:利根川晶子
 
【著者プロフィール】
Marco PASOTTO(マルコ・パソット)/1972年2月20日、トリノ生まれ。95年から『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙で執筆活動を始める。2002年から8年間ウディネーゼを追い、10年より番記者としてミランに密着。ミランとともにある人生を送っている。
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