【連載】ミラン番記者の現地発・本田圭佑「アバーテなどから賞賛の声が挙がる一方で、チームと同じ決定的な難点を抱え……」

カテゴリ:連載・コラム

マルコ・パソット

2016年01月26日

文字通り“最後のチャンス”をモノにした。

1月23日のエンポリ戦で公式戦6試合連続となる先発出場を果たした本田。一時期はミラニスタから存在すら忘れかけられていたが、再びスポットライトの下に戻ってきた。(C)Alberto LINGRIA

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 良いニュースが一つに、悪いニュースが一つ――。まず良いニュースから始めよう。
 
 本田圭佑はどこから見ても完璧に、ミランの中心選手に戻った。“中心選手”というのは、単にピッチ上のパフォーマンスだけを指すのではない。常に人々の話題となり、注目されるという意味も含まれている。
 
 もちろん時に批判もされるが、それでも本田の存在はいつもミラニスタの頭の中にあり、もはや無視できない。1か月半前まで彼が置かれていた状況を考えれば、信じられないような大きな前進である。11試合連続ベンチスタートの苦境に陥っていた9月下旬からの3か月、ミラニスタにとって本田はいないも同然、まるで透明人間のような存在だったのだ。
 
 ところが、その後の6試合(セリエA5試合とコッパ・イタリア1試合)は先発の座を勝ち取り、再びスポットライトの真ん中に戻ってきた。その間に大活躍をしたわけでもないし、ゴールを決めたわけでもない。3本のアシストと、良いプレーを見せた試合がいくつかだ。
 
 しかし、ここ1か月で本田は、「必要な時にはいつも準備ができている選手」であることをチーム内外に思い出させた。アレッシオ・チェルチ(1月22日にジェノアへ移籍)がいつまで経っても安定せず、シニシャ・ミハイロビッチ監督が再び与えたチャンスを、見事にモノにしたのだ。おそらくは文字通りの“最後のチャンス”を。
 
 繰り返すが、目を見張るようなスーパープレーをしたわけではない。ただ単純に本田は、“気概”を見せたまでだった。「俺はここにいる、俺は決して裏切らない」という強い気持ちを。そしてそれが、ミハイロビッチの心をガッチリと掴んだ。
 
 こうして本田は、4-4-2システムの右サイドハーフのレギュラーを手に入れた。常にタッチライン際で上下動を繰り返し、攻守に渡る貢献を求められるこのポジションでの動き方を、本田は完璧にマスターしている。

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