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【連載】ミラン番記者の現地発・本田圭佑「アバーテなどから賞賛の声が挙がる一方で、チームと同じ決定的な難点を抱え……」

カテゴリ:連載・コラム

マルコ・パソット

2016年01月26日

アバーテが語る「ケイスケ」の凄さとは?

本田にとってアバーテはミランでもっとも相性が良いチームメイト。右サイドで攻守ともに好連携を築く。(C)Getty Images

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 数日前、私は本田と右サイドで好連携を築くイニャツィオ・アバーテにインタビューをした。その中でこの右SBは、背番号10をこう評していた。
 
「ケイスケは天秤の支点のような存在だ。チームにバランスを与えてくれる。それに偉大なプロ意識を持っているし、フィジカルと持久力にはとても驚かされる。試合中はずっと動きを止めないのに、疲れた顔さえ見せないんだ。ピッチ外のケイスケについても、僕らにはもう彼がどんなキャラなのかよく分かってきたよ。内向的なうえにシャイで、イタリア語も壁になっているが、それでもチームにはよく溶け込んでいると保証する。チームメイトから高く評価されているはずだ」
 
 決してお世辞や無理強いされた言葉ではない。アバーテの心からの声だ。前回のコラムでも紹介した主将リッカルド・モントリーボのコメント(『彼の集中力や戦術への理解は素晴らしい。僕らにとっては重要な存在だ』)と、ミハイロビッチのコメント(『本田はとても応用の効く選手だ。何かを命じれば、確実にそれを遂行してくれる。優秀な兵士だよ』)に続く賞賛の声。つまり本田は日陰から、本当に日のあたる場所に戻ってきたのだ。あとは現在の地位を、どのように守り続けるかだ。
 
 さて、悪いニュースのほうもお伝えしなければいけない。1月23日のセリエA21節、エンポリ戦(試合レポートはこちら)だ。これまでにも何度かあったが、またも本田の出来とミランの出来は同調してしまった。
 
 二度のリードを守り切れず、2-2のドローに終わったこの一戦で、本田のプレーは及第点に届かなかった。パスミスが極めて多く、ドリブルでチャレンジするシーンもたった一度だけ。評価できるのは守備の貢献だけだった。前節のフィオレンティーナ戦とはまるで別人。この継続性のなさは決定的な難点だ。
 
 本田もチームも前半こそいくつか光るパフォーマンスを見せたが、後半はほとんど良いところなし。順位表を上げるチャンスを、またしても逃してしまった。
 
 今シーズンのミランは、いわばこの繰り返しだ。内容と結果を両立させた素晴らしい試合を見せたかと思えば、次の試合では同じチームとは思えないような低調な出来に終始する。継続性というものがまるでないのだ。
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