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“プロ育成”の相生学院高がドイツ遠征を実施。実り多き全3試合を終え、意識が一変した選手たちに上船監督がかけた言葉

カテゴリ:高校・ユース・その他

加部 究

2023年08月25日

欧州遠征は今後も続けていく方針

ボルシアMG戦では2点のビハインドに追いつき、ドローに持ち込んだ。写真提供:相生学院

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 実は上船がドイツでプレーしていた時の監督が、西ドイツ代表として1982年スペイン・ワールドカップで準優勝しているヴィルフリード・ハンネスで、わざわざ相生の試合に駆けつけてくれて旧交を温めた。

「彼は僕のことをすごく高く評価してくれていたんです。でも裏返せば、多くの日本人選手たちはドイツへ来ても、チームに入ってしまえば適応できる。ただ反面、しっかり見てもらうチャンスを掴むのが大変なんです」

 ドイツでの最終戦、相生学院はボルシア・メンヘングラッドバッハU19に2点のリードを許しながら、後半は見事にビハインドを帳消しにして引き分けた。福田師王のチームメイトも何人かプレーしていたというから、相手は年齢面も含めて明らかに格上と言えるチームだった。

 相生学院とのトレーニングマッチは、対戦相手にとっても有益だったようで、どの監督からも「是非またやりたいな」と声をかけられたそうだ。実際に何人かの選手は、現地でも高い評価を受けた。
 
 そして全3戦を終えた選手たちの意識も一変した。

「マジで勝てたわ」
「早くこの環境でやりたいな」
「卒業したらドイツ行きもありだな」

 しかしそんな言葉を交わす選手たちに、上船監督は釘を刺した。

「ドイツでは助っ人として活躍できる能力を認められなければ獲ってもらえない。同じ実力ならドイツ人の選手を獲るよ」

 相生学院が最優先するテーマは、個の成長を促しプロ選手を育成していくことだ。だからこそ上船監督は、こうして実り多かった欧州遠征を今後も続けていきたいと考えている。

取材・文●加部究(スポーツライター)

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