2016年のJ3はさらにリーグのレベルが上がると考えるべき。
――昨年1月から継続してきたサッカーダイジェストWebでのコラム『三浦泰年の情熱地泰』で、三浦監督は「攻撃的な良いサッカーを目指したい」とたびたび書かれていましたね。
もちろん、そこを目指したいんだけど、すべてを切り離して考えることはできないと思うんです。攻撃的にサッカーをしたければ、しっかり守備を整えなければいけないし、どんな守備をするかということも重要になってくる。守備を疎かにして攻撃すればいい、という意味では決してない。
同じ守備でも、ボールを奪いに行く攻撃的な守備という考え方もあるし、逆に時間帯によって一度ポジションに戻って、しっかり構えた守備をするのか。そういうものを整理して、富山の戦力と合致するやり方を見つけていきたい。選手の特性を確認したうえで、すべての面で積極的に自分たちがアクションを起こせるようなサッカーにしていければいいなと思っています。
――昨季のJ3には、どんな印象を持っていますか?
昨季の富山戦を映像で確認しているところなんですが、正直に言えば、昇格した山口が一番良いサッカーをしていたように思いますね。シンプルに迷いなく、前にボールを入れていって攻撃がスピーディーにゴールに向かっていました。
昨季のイメージでは、町田や長野、相模原といったある程度戦力が整ったチームが上位を占めたという感じがします。どちらかと言えば、ワンタッチやツータッチでコレクティブに前に行くとより、個々がサッカーを知っていてポイントを押さえたプレーをしているという感じでした。富山も昨季の半分くらいの試合を見ましたが、しっかり能力を持った選手が揃っているなかで、落ち着いたゲームが多いなという印象を持ちましたね。
――今季は、降格組の大分や栃木も強力なライバルになりそうですが。
そのふたつもある程度の戦力を持ってJ3に来るわけですから、町田と山口のふたつよりはどう考えても上だと思ったほうがいいですよね。大分なんてナビスコカップで優勝しているチームですし。大分、栃木、長野、鳥取、相模原……。昨年のパフォーマンスから考えれば、その辺りが昇格争いのライバルになるのかなと思います。
ただ、以前のJ2もそうでしたけど、J3も誕生して3年目で、今は年々レベルが上がっている時期だと思うんです。上のカテゴリーからどんどん選手が入ってきて、やっぱり前のシーズンより、次のシーズンというようにサッカーの質も上がってくる。今季くらいからは、昨季のベースで考えたらダメでしょうね。リーグ自体のレベルが上がると考えるべきです。そこを見誤ったら危ない。
だから、同じように昨季のレベルで富山を測ってはいけない。「昨季のレベルだったら、ここまでできれば昇格できるんじゃないか」と思いがちになるけど、J3のレベルが上がると考えたら、富山のレベルもいっそう上げなければいけません。
――なるほど。そうなると、シーズンが始まって蓋を開けて見なければ分からない、ということもありそうですね。意外なチームが強くなっていたり……。
そうですね。まずは、リーグ全体のレベルをしっかり把握しないと、自分たちの位置が見えてこない部分もあります。だから、富山もしっかり戦力を整えてはいるけど、周りも同じように良い選手を獲って戦力を上げてくるだろうから、昨季をベースに考えたら危ないと思っています。
もちろん、そこを目指したいんだけど、すべてを切り離して考えることはできないと思うんです。攻撃的にサッカーをしたければ、しっかり守備を整えなければいけないし、どんな守備をするかということも重要になってくる。守備を疎かにして攻撃すればいい、という意味では決してない。
同じ守備でも、ボールを奪いに行く攻撃的な守備という考え方もあるし、逆に時間帯によって一度ポジションに戻って、しっかり構えた守備をするのか。そういうものを整理して、富山の戦力と合致するやり方を見つけていきたい。選手の特性を確認したうえで、すべての面で積極的に自分たちがアクションを起こせるようなサッカーにしていければいいなと思っています。
――昨季のJ3には、どんな印象を持っていますか?
昨季の富山戦を映像で確認しているところなんですが、正直に言えば、昇格した山口が一番良いサッカーをしていたように思いますね。シンプルに迷いなく、前にボールを入れていって攻撃がスピーディーにゴールに向かっていました。
昨季のイメージでは、町田や長野、相模原といったある程度戦力が整ったチームが上位を占めたという感じがします。どちらかと言えば、ワンタッチやツータッチでコレクティブに前に行くとより、個々がサッカーを知っていてポイントを押さえたプレーをしているという感じでした。富山も昨季の半分くらいの試合を見ましたが、しっかり能力を持った選手が揃っているなかで、落ち着いたゲームが多いなという印象を持ちましたね。
――今季は、降格組の大分や栃木も強力なライバルになりそうですが。
そのふたつもある程度の戦力を持ってJ3に来るわけですから、町田と山口のふたつよりはどう考えても上だと思ったほうがいいですよね。大分なんてナビスコカップで優勝しているチームですし。大分、栃木、長野、鳥取、相模原……。昨年のパフォーマンスから考えれば、その辺りが昇格争いのライバルになるのかなと思います。
ただ、以前のJ2もそうでしたけど、J3も誕生して3年目で、今は年々レベルが上がっている時期だと思うんです。上のカテゴリーからどんどん選手が入ってきて、やっぱり前のシーズンより、次のシーズンというようにサッカーの質も上がってくる。今季くらいからは、昨季のベースで考えたらダメでしょうね。リーグ自体のレベルが上がると考えるべきです。そこを見誤ったら危ない。
だから、同じように昨季のレベルで富山を測ってはいけない。「昨季のレベルだったら、ここまでできれば昇格できるんじゃないか」と思いがちになるけど、J3のレベルが上がると考えたら、富山のレベルもいっそう上げなければいけません。
――なるほど。そうなると、シーズンが始まって蓋を開けて見なければ分からない、ということもありそうですね。意外なチームが強くなっていたり……。
そうですね。まずは、リーグ全体のレベルをしっかり把握しないと、自分たちの位置が見えてこない部分もあります。だから、富山もしっかり戦力を整えてはいるけど、周りも同じように良い選手を獲って戦力を上げてくるだろうから、昨季をベースに考えたら危ないと思っています。