先達の教えを継承
プロキャリアを賭けて赴いたスコットランドで水野が苦しんでいた頃、同じようにオランダのVVVフェンロ移籍後、半年で2部降格を経験しながら1年で1部復帰し、2010年にはロシアの名門CSKAモスクワへ移籍したのが本田圭佑だ。
ワールドユースで共闘した男が2010年の南アフリカ・ワールドカップのエースに上り詰めるとは、まさかの展開だったに違いない。
「本田は当時、ビッグマウスって言われていましたけど、ビッグマウスというよりは、有言実行できていた。もちろん、大きな夢や野望を持っていて、それに対して真摯に向き合って努力し続けた結果、ああなったんじゃないかな。
やっぱりメンタルの部分では、あいつは俺らより勝っていたし、挫折を早い時期にしたからこそ、乗り越えなきゃいけない壁はたくさんあったと思う。でも自分はその時期に調子が良かったから、スコットランドへ行って、いろんな意味で初めて、ものすごく高い壁にぶつかったという感じはありましたね」
結局、水野は南アフリカW杯のタイミングで日本復帰を決断。新天地の柏レイソルでは、北嶋秀朗に出会った。柏で若い頃からエース候補と目され、大きな期待を背負いながら苦しみ続けてきた先輩FWのサッカーへの向き合い方、そして2011年のJ1制覇の原動力となった活躍を見て、水野は大いに励まされたようだ。
ワールドユースで共闘した男が2010年の南アフリカ・ワールドカップのエースに上り詰めるとは、まさかの展開だったに違いない。
「本田は当時、ビッグマウスって言われていましたけど、ビッグマウスというよりは、有言実行できていた。もちろん、大きな夢や野望を持っていて、それに対して真摯に向き合って努力し続けた結果、ああなったんじゃないかな。
やっぱりメンタルの部分では、あいつは俺らより勝っていたし、挫折を早い時期にしたからこそ、乗り越えなきゃいけない壁はたくさんあったと思う。でも自分はその時期に調子が良かったから、スコットランドへ行って、いろんな意味で初めて、ものすごく高い壁にぶつかったという感じはありましたね」
結局、水野は南アフリカW杯のタイミングで日本復帰を決断。新天地の柏レイソルでは、北嶋秀朗に出会った。柏で若い頃からエース候補と目され、大きな期待を背負いながら苦しみ続けてきた先輩FWのサッカーへの向き合い方、そして2011年のJ1制覇の原動力となった活躍を見て、水野は大いに励まされたようだ。
「キタジさんもそうですけど、本当に各チーム、各チームに凄い先輩方がいて、僕はいろんなことに気づかされました。
その後、だんだん自分の年齢が上がって、30代に近づいていくに連れて、若い選手にいくらでも成長できることを伝えたいと思うようになりました。今の若い選手は、自分から発信することが少ないので、阿部ちゃんが言っていたようにその重要性を示して行ければいいと思っています」
目の色を変えて、いわてで自分の価値を示そうとする水野。これまで出会った様々な人々から得た財産を糧に、37歳のテクニシャンは前進を続けていく構えだ。
※第2回終了(全3回)
取材・文●元川悦子(フリーライター)
【関連記事】37歳、水野晃樹は走り続ける。「現役最後の場所」J3いわてで闘志を燃やす日々「嫌われ役をやっていきたいですね」
【関連記事】タフなJ3を勝ち抜くためのポイントは? いわてを率いる松原良香のビジョンは明確。理想と現実をどうすり合わせていくか
その後、だんだん自分の年齢が上がって、30代に近づいていくに連れて、若い選手にいくらでも成長できることを伝えたいと思うようになりました。今の若い選手は、自分から発信することが少ないので、阿部ちゃんが言っていたようにその重要性を示して行ければいいと思っています」
目の色を変えて、いわてで自分の価値を示そうとする水野。これまで出会った様々な人々から得た財産を糧に、37歳のテクニシャンは前進を続けていく構えだ。
※第2回終了(全3回)
取材・文●元川悦子(フリーライター)
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