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坂本將貴や阿部勇樹、中村俊輔、北嶋秀朗――水野晃樹に影響を与えた先達の教え「いろんなことに気づかされました」

カテゴリ:Jリーグ

元川悦子

2023年07月20日

オシムの『空は広い』という言葉

08年に初の海外移籍。セルティックでは思うような活躍はできなかったが、貴重な経験を積んだ。(C)Getty Images

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 異国での日々を、水野が改めて振り返る

「俊さんのストイックな部分っていうのは、身近にいてものすごく学びました。今でこそ、セルティックは日本で馴染みのあるクラブになりましたけど、あの頃はまだまだ遠い存在だった。しかも、僕が行った時は中盤の選手(トーマス・グラヴェセンやエイダン・マクギーディなど)が全員MVPを取っていたし、各国代表でレギュラーを取っているレベルの選手ばかりが並んでいて、本当に難しかった。

 さらに言うと、当時のスコットランドリーグは21歳以下の選手を18人の中に3人入れなきゃいけなかった。僕は当時22歳だったので、そこには入れず、なおかつベンチには各ポジション1人ずつしかバックアップとして入れないので、本当に厳しい状況でした。

 雨の多いピッチを含めて、不慣れな環境に初めて移籍するわけだから、適応するにはやっぱり時間がかかる、と。監督の(ゴードン・)ストラカンもそういう考えだったので、最初はU-21チームからスタートしたんです。そんな時に僕は怪我をしてしまった。そういう時に俊さんのストイックさを見て、前向きになろうと自分に言い聞かせていましたね」
 
 水野にしてみれば、日本代表デビューを果たし、2008年の北京五輪が目前に迫っているタイミングで、リスクを冒して日本を離れたわけだが、結果的には全てを逃すという苦い経験をすることになった。

「『五輪に出てから海外に行ったほうがいい』という意見の人が9割で、ほとんどが反対意見を言うようななかでの海外移籍だったけど、僕自身は覚悟を持って行ったし、チャレンジに対して、全然悔いはない。チャレンジをしないほうが、悔いが残っていたと思います。2005年のワールドユースに出て、世界レベルを体感した時点で、『この先、ずっと国内でやっていても成長はない』くらいの感覚を持ったので、どうしても海外に出たかった。オシムさんの『空は広い』という言葉も大きかったですけど、そこは絶対でしたね」

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