世界王者ドイツを2試合トータルで1失点に抑えた堅守。
もっとも、そうした不安要素を補って余りあるのが、伝統的なチームの結束力であり、ハートの強さだ。秀でた個の力がない一方、チーム一丸となって戦うアイルランドは、特定のタレントに依存しないため安定的なパフォーマンスを保証する集団であり、なにより粘り強い。
実際、主力の何人かを出場停止や怪我で欠いたプレーオフのボスニア・ヘルツェゴビナ戦は、トータルスコア3-1で完勝している。
選手全員の徹底したハードワークに支えられたソリッドな守備は、堅牢と評するに十分のレベル。今予選で世界王者ドイツを2試合合計で1失点に抑えた事実が、その証拠だ(勝敗は1勝1分け)。
グループリーグ突破に向けて、もっとも重要な試合と位置づけられるのが、ベスト16進出に可能性を残す3位を実質的に争うスウェーデンとの初戦だろう。自慢の堅守でイブラヒモビッチを抑え、速攻からのカウンター。そんな展開に持ち込みたい。
ここで勝点3を奪えれば、突破に向けて大きく前進する。
仮にラウンド・オブ16に駒を進めれば、もはや何が起こっても不思議はない。アイルランドに失うものはなく、「玉砕覚悟」で戦うチームは列強国にとっても脅威だろう。
望外の8強、いや4強入りも――。アイルランド国民は、密かにそんな快進撃を期待している。
文:シニード・ファレル(フリージャーナリスト)
取材・翻訳:松澤浩三
【著者プロフィール】
Sinead FARRELL
シニード・ファレル
サッカーとゲーリックフットボール、ラグビーを中心に取材・執筆する気鋭の若手女性スポーツジャーナリスト。『アイルランド・タイムズ』紙などの新聞や、各種スポーツ系ウェブサイトに寄稿する傍ら、FMラジオ局のスポーツ番組でパーソナリティーを務めるなどマルチに活躍している。ダブリン在住。
実際、主力の何人かを出場停止や怪我で欠いたプレーオフのボスニア・ヘルツェゴビナ戦は、トータルスコア3-1で完勝している。
選手全員の徹底したハードワークに支えられたソリッドな守備は、堅牢と評するに十分のレベル。今予選で世界王者ドイツを2試合合計で1失点に抑えた事実が、その証拠だ(勝敗は1勝1分け)。
グループリーグ突破に向けて、もっとも重要な試合と位置づけられるのが、ベスト16進出に可能性を残す3位を実質的に争うスウェーデンとの初戦だろう。自慢の堅守でイブラヒモビッチを抑え、速攻からのカウンター。そんな展開に持ち込みたい。
ここで勝点3を奪えれば、突破に向けて大きく前進する。
仮にラウンド・オブ16に駒を進めれば、もはや何が起こっても不思議はない。アイルランドに失うものはなく、「玉砕覚悟」で戦うチームは列強国にとっても脅威だろう。
望外の8強、いや4強入りも――。アイルランド国民は、密かにそんな快進撃を期待している。
文:シニード・ファレル(フリージャーナリスト)
取材・翻訳:松澤浩三
【著者プロフィール】
Sinead FARRELL
シニード・ファレル
サッカーとゲーリックフットボール、ラグビーを中心に取材・執筆する気鋭の若手女性スポーツジャーナリスト。『アイルランド・タイムズ』紙などの新聞や、各種スポーツ系ウェブサイトに寄稿する傍ら、FMラジオ局のスポーツ番組でパーソナリティーを務めるなどマルチに活躍している。ダブリン在住。