【EURO2016】出揃った24か国! 過去出場大会の最高成績による“番付表”

カテゴリ:国際大会

サッカーダイジェストWeb編集部

2015年11月18日

過去14回の大会で各国が積み重ねてきたものを振り返ろう。

EUROでも他を圧倒する実績を挙げているドイツ。しかし、最後の戴冠(写真の1996年大会)からは20年が経とうとしており、世界王者としてはこの空白期間を来夏で終わらせたいところだろう。 (C) Getty Images

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前回の自国開催(写真の1984年大会)では、現UEFA会長のミシェル・プラティニが神懸かり的な活躍を見せて優勝を飾った。フランスは、あの歓喜を再現できるか。 (C) Getty Images

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 11月17日でEURO2016予選プレーオフの全日程が終了し、ついに来夏フランスに集う24か国が全て決定した。
 
 1960年に「ヨーロッパネーションズ・カップ」という名称で4か国による決勝大会から始まった欧州の盟主を決する大会も、今回で15回目を数え、本大会出場国数は4→8→16と経て、ついに24か国まで増加した。
 
 かつてない規模の大会となるEURO2016に駒を進めたのは、まず開催国フランスの他、スペイン、ドイツ、イタリアといった優勝経験のある国々。最多優勝回数を誇るのはスペインとドイツの3度で、今回はそれぞれ前回優勝国、世界王者として大会に臨むこととなる。
 
 ちなみに、過去の大会で優勝を飾りながらも今予選で敗退したのは、オランダ(1988年大会)、デンマーク(1992年大会)、そしてギリシャ(2004年大会)の3か国である。
 
 準優勝が最高成績の国は、ベルギー、チェコ、ポルトガル。ベルギー、チェコはともに決勝戦でドイツに敗れたものの、いずれも予想外の大躍進を果たして大きな満足感を得られた。
 
 しかしポルトガルの場合、自国開催の2004年大会、開幕戦で敗北を喫して大恥をかかされたギリシャに、決勝で再び敗れるという悪夢の結末を迎え、準優勝といえども決して喜べるものではなかった。
 
 優勝経験国が決勝で敗れた回数は、ドイツが3回(1976年、1992年、2008年)、イタリアが2回(2000年、2012年)、スペインが1回(1984年)。なんとドイツは、全14大会のうちで6度も決勝戦に進出している。
 
 ベスト4が最高成績なのは5か国。ハンガリーがそれを達成したのは44年前であり、それが最後の本大会出場だった。イングランドは1996年の自国開催で優勝を期待されながらも、準決勝でドイツにPK戦の末に敗れて涙を飲んだ。ドイツは1992年にも、開催国(スウェーデン)を下している。
 
 ベスト8はクロアチアとルーマニア。前者は独立後初のメジャーイベントでいきなり前回優勝のデンマークを抑えてグループリーグを勝ち抜いた。ルーマニアのベスト8は2度となっているが、1984年大会はグループリーグ敗退である(同大会の出場国数は8)。
 
 決勝トーナメントに進出したことがないのは5か国だが、意外なのはポーランド。古豪としてワールドカップでは1974年、1982年に3位に輝くなど好成績を挙げているが、EUROではどの時代にも早々に敗退を喫している。
 
 最後に今回が初出場となるのは、こちらも5か国で、初のメジャーイベント出場はアイスランドとアルバニア。出場枠が24に広がったことで、こういうニューフェースが強豪国と大舞台で対決する場面を見られるのだと言っていいだろう。
 
 一方、他の3か国はワールドカップ出場歴を有しており、北アイルランドは1982年に開催国スペインを下して2次リーグに進出し、ウェールズも1958年に準々決勝まで勝ち進み、あのペレ擁するブラジルとも対戦している。スロバキアも2010年に前回王者のイタリアを下し、ベスト16に駒を進めた。
 
 ワールドカップは世界最大のサッカーのイベントだが、本大会への道のりということでは、EUROはワールドカップよりも険しいものなのかもしれない。
 
 こうして過去14回の大会における各国の実績を紹介してきたが、来夏にフランスで繰り広げられる戦いでは、この“番付”通りに勝敗が決するのか、あるいは下剋上が見られるのか。非常に楽しみである。
 
 なお、本大会のグループリーグ組分け抽選会は、12月12日、フランス・パリにて開催される予定だ。

◇優勝
スペイン(1964、2008、2012)/6位
ドイツ(1972、1980、1996)/2位
フランス(1984、2000)/24位
イタリア(1968)/13位
 
◇準優勝
ベルギー(1980)/1位
チェコ(1996)※1/17位
ポルトガル(2004)/4位
 
◇ベスト4
ハンガリー(1964、1972)/33位
イングランド(1968、1996)/9位
スウェーデン(1992)/45位
ロシア(2008)※2/23位
トルコ(2008)/18位
 
◇ベスト8
クロアチア(1996、2008)※3/19位
ルーマニア(1984、2000)/14位
 
◇グループリーグ敗退
アイルランド(1988、2012)/42位
スイス(1996、2004、2008)/11位
ポーランド(2008、2012)/38位
オーストリア(2008)/10位
ウクライナ(2012)※2/28位
 
◇初出場
北アイルランド/29位
ウェールズ/15位
スロバキア ※1/27位
アイスランド/31位
アルバニア/36位
 
※国名(該当大会開催年)/11月5日付FIFAランキング
※1)チェコスロバキア時代に1976年大会優勝
※2)ソ連時代に1960年大会優勝
※3)ユーゴスラビア時代に1960年大会、1968年大会に準優勝

【写真で回想】EURO1984フランス大会etc.

ただいまFIFAランキング1位のベルギー。今回は1980年大会以上の成績、つまり優勝を本気で狙ってくるだろう。 (C) Getty Images

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現在、24か国のなかでFIFAランキングが最も低いのは、45位のスウェーデン。おそらく自身最後のメジャーイベント出場となるであろうイブラヒモビッチ(10番)が、母国の順位をどれだけ上げられるか。 (C) Getty Images

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