「結局上がれなかったら『惜しい年だったな』で終わってしまう」
――3バックと4バックの併用に手応えを得たタイミングはいつだったのでしょうか?
8月16日の磐田戦ですね。そこで4バックに戻して、勝ち切れた。前半はピンチも多かったんですが、そこを凌いで良い勝ち方ができたのは、チームにとっても非常に自信になりました。
――システムを決める基準のようなものは?
明確にはないですね。相手チームとの兼ね合いを考えながら決めています。磐田戦なんかは、守備陣に怪我人が多くて4バックを選ばざるを得ない事情もありましたからね。だから、本当になにが分かれ目になるかは、一概には言えません。システムを決めるのが前日になる時も、週初めの練習の時もあります。紅白戦で『やっぱり駄目かな』と思って変える時もありますよ。
――この1年間でチームにはいろいろな変化があったと思います。井原監督のなかでの変化は?
1年目なので変化というよりもすべてが刺激です。本当にJ2は難しいリーグだと改めて痛感しています。例えば、(ライセンス上)J1に上がれないチームだってあるわけです。そういうチームも良いパフォーマンスをして、まずまず良い成績を収めたりします。メンタル的にも『勝っても上がれないんだろう』という疑念があるのに、本当に勝利を目指して戦ってきますし、相手の監督も様々な手段を講じてくる。勉強になることは、本当に多いですね。
――井原監督の就任で「1年で昇格だ」と期待値はかなり高かったと思います。前年の成績(16位)を考えると、現実と期待値がかけ離れていると感じていましたが、今は昇格の可能性が見えている。監督1年目とすれば、かなり大きなものを掴もうとしています。
昇格するポテンシャルはあるチームだと、選手を見ても思っていました。あとは、やり方次第だろうと。それにチームの関係者だけでなく、サポーターの皆さんも熱い人たちが多くて、盛り上がればどんどん後押ししてくれる。そういう方たちを上手く巻き込んでJリーグの活性化につながれば、選手のパワーにもなるかなとも思っていました。
勝つことで多くのスポンサーが支援してくれますし、そのあたりのパワーは加わったかもしれません。ただ、まだプレーオフの権利を得ただけで、結局上がれなかったら『惜しい年だったな』で終わってしまう。最後までやり切った後で喜びたいですね。
――では最後に、改めてJ1昇格に向けた意気込みと、サポーターへのメッセージをお願いします。
我々はいつもチャレンジャーの気持ちを持って、最後までシーズンを戦わなければいけないと思っていますし、今は自動昇格ラインを目指して、最後まですべてを出し切って戦うつもりです。サポーターの皆さんも最後の最後まで我々に熱い声援を送って、背中を後押ししてほしいと思います。必ず昇格できると思っていますし、なにが起こるか分からないのがサッカー。それを信じて頑張ります。
取材・文:古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)
8月16日の磐田戦ですね。そこで4バックに戻して、勝ち切れた。前半はピンチも多かったんですが、そこを凌いで良い勝ち方ができたのは、チームにとっても非常に自信になりました。
――システムを決める基準のようなものは?
明確にはないですね。相手チームとの兼ね合いを考えながら決めています。磐田戦なんかは、守備陣に怪我人が多くて4バックを選ばざるを得ない事情もありましたからね。だから、本当になにが分かれ目になるかは、一概には言えません。システムを決めるのが前日になる時も、週初めの練習の時もあります。紅白戦で『やっぱり駄目かな』と思って変える時もありますよ。
――この1年間でチームにはいろいろな変化があったと思います。井原監督のなかでの変化は?
1年目なので変化というよりもすべてが刺激です。本当にJ2は難しいリーグだと改めて痛感しています。例えば、(ライセンス上)J1に上がれないチームだってあるわけです。そういうチームも良いパフォーマンスをして、まずまず良い成績を収めたりします。メンタル的にも『勝っても上がれないんだろう』という疑念があるのに、本当に勝利を目指して戦ってきますし、相手の監督も様々な手段を講じてくる。勉強になることは、本当に多いですね。
――井原監督の就任で「1年で昇格だ」と期待値はかなり高かったと思います。前年の成績(16位)を考えると、現実と期待値がかけ離れていると感じていましたが、今は昇格の可能性が見えている。監督1年目とすれば、かなり大きなものを掴もうとしています。
昇格するポテンシャルはあるチームだと、選手を見ても思っていました。あとは、やり方次第だろうと。それにチームの関係者だけでなく、サポーターの皆さんも熱い人たちが多くて、盛り上がればどんどん後押ししてくれる。そういう方たちを上手く巻き込んでJリーグの活性化につながれば、選手のパワーにもなるかなとも思っていました。
勝つことで多くのスポンサーが支援してくれますし、そのあたりのパワーは加わったかもしれません。ただ、まだプレーオフの権利を得ただけで、結局上がれなかったら『惜しい年だったな』で終わってしまう。最後までやり切った後で喜びたいですね。
――では最後に、改めてJ1昇格に向けた意気込みと、サポーターへのメッセージをお願いします。
我々はいつもチャレンジャーの気持ちを持って、最後までシーズンを戦わなければいけないと思っていますし、今は自動昇格ラインを目指して、最後まですべてを出し切って戦うつもりです。サポーターの皆さんも最後の最後まで我々に熱い声援を送って、背中を後押ししてほしいと思います。必ず昇格できると思っていますし、なにが起こるか分からないのがサッカー。それを信じて頑張ります。
取材・文:古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)