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逆に曲がった足首を見て「俺の高校サッカーが終わった」。だが心は折れずに完全復活した昌平CB津久井圭佑。最高の仲間たちと「笑って終わりたい」と願う【選手権】

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2022年12月30日

「みんなに連れてきてもらった。頑張らないと」

――怖さがあったという点では、怪我をした時のフラッシュバックもあったのでしょうか?

「正直、フラッシュバックはありました。最初はセットプレーの輪に入りたくなかったですね。でも、もう吹っ切れました。埼玉栄戦のミスでなんか開き直れたんですよ。選手権予選の決勝前に監督から言われて、セットプレー時は中で競るようになりました。そうした経験を経て、試合をやっていくなかで自分のプレーを思い出してきた。タイトに行けるシーンも増えてきましたね」

――完全に戻ったなという手応えはいつぐらいから感じ始めたのでしょうか?

「12月中旬にあったプレミアリーグ参入プレーオフ・2回戦の浜松開誠館戦ですね。相手のFWがフィジカル系だったんですけど、そういう選手にガツガツ行ってボールが取れて、ビルドアップに関しても前半はほぼミスなくできたので、『これが自分のプレーだな』っていうのを実感しました」

――選手権予選後に厳しいゲームを続けてできたのは大きかったのでは?

「選手権予選後にあったプリンスリーグの3試合が自分を取り戻すきっかけになったのは間違いないです。その経験が浜松開誠館戦のプレーに繋がったりしましたね」
 
――プレーが戻ってきた点を踏まえ、鹿島の牛島真諭スカウトからは何か言われましたか?

「浜松開誠館戦のプレーを見にきてくれて、『良くなってきたんじゃない?』と言ってもらいましたが、『あとは終盤にボールを失うことが何回かあったから、そこが課題だね』という話はしてもらいました」

――コンディションが戻り、最後の選手権に挑めます。インターハイの借りを返す準備は整いましたね。

「そうですね。選手権予選は迷惑しかかけていなかったので、みんなに連れてきてもらった感はあるので頑張らないといけない。夏のインターハイは日本の高校生の中で一番悔しい想いをしたかもしれないので、そういう意味では冬に懸ける気持ちは強いです」

――ある意味、3年間ではなくて6年間の集大成でもあります。最後に選手権に向けて意気込みを聞かせてください。

「最後は笑って終わりたい。『楽しかったな』と思って、高校3年間の想いをぶつけたいし、もっと言えば、中学時代に過ごした下部組織のラヴィーダ時代も含めて6年間分の想いもあります。その歩みを振り返ると、泣きそうになっちゃうんですけど、中学の時も日本一になれず、夏の全国大会はベスト8止まり。冬は全国大会にも行けなかった。本当に最高の仲間たちなんで、このメンバーで日本一になりたいです!」

取材・文●松尾祐希(フリーライター)
 
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