肝心なのは3年後の個々の到達点を見極めること。
今日本代表に高揚感が乏しいのは、惨敗したブラジル大会から、明確な進化や大きな伸びしろが感じ取れないからだ。もちろん年齢だけを尺度にするのはナンセンスだが、ともに平均25.3歳で臨んだ98年フランス大会、2002年日韓大会の頃は、明らかに日本サッカーの進化を実感できた。逆にだからこそ集大成となるはずの2006年ドイツ大会での失敗が痛恨だったのだ。
ハリルホジッチ監督が、ブラジル大会で果たせなかったグループリーグ突破を目指すなら、当然新しい可能性を引き出す必要がある。
ただし3年後でも依然としてベストメンバーに入るベテランがいるなら外すわけにはいかない。結局ザッケローニ監督は土壇場で大久保嘉人を選んで起用もしたわけだが、これは見極めの失敗例と言える。
肝心なのは世代交代というより、3年後の個々の到達点を見極めることだ。そしてその眼力は、熟成期間が限られた代表監督にとって生命線となるはずである。
文:加部 究(スポーツライター)
ハリルホジッチ監督が、ブラジル大会で果たせなかったグループリーグ突破を目指すなら、当然新しい可能性を引き出す必要がある。
ただし3年後でも依然としてベストメンバーに入るベテランがいるなら外すわけにはいかない。結局ザッケローニ監督は土壇場で大久保嘉人を選んで起用もしたわけだが、これは見極めの失敗例と言える。
肝心なのは世代交代というより、3年後の個々の到達点を見極めることだ。そしてその眼力は、熟成期間が限られた代表監督にとって生命線となるはずである。
文:加部 究(スポーツライター)