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世代交代の意味――高齢化する日本代表に必要なのはオーウェン、ハメスのような新星か、さらなる成熟度か?

カテゴリ:日本代表

加部 究

2015年11月06日

肝心なのは3年後の個々の到達点を見極めること。

現在ワールドカップ・アジア2次予選を戦う日本代表。格下相手の苦戦や低調な内容に終わったイラン戦からは、明確な進化を感じ取ることはできない。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 今日本代表に高揚感が乏しいのは、惨敗したブラジル大会から、明確な進化や大きな伸びしろが感じ取れないからだ。もちろん年齢だけを尺度にするのはナンセンスだが、ともに平均25.3歳で臨んだ98年フランス大会、2002年日韓大会の頃は、明らかに日本サッカーの進化を実感できた。逆にだからこそ集大成となるはずの2006年ドイツ大会での失敗が痛恨だったのだ。
 
 ハリルホジッチ監督が、ブラジル大会で果たせなかったグループリーグ突破を目指すなら、当然新しい可能性を引き出す必要がある。
 
 ただし3年後でも依然としてベストメンバーに入るベテランがいるなら外すわけにはいかない。結局ザッケローニ監督は土壇場で大久保嘉人を選んで起用もしたわけだが、これは見極めの失敗例と言える。
 
 肝心なのは世代交代というより、3年後の個々の到達点を見極めることだ。そしてその眼力は、熟成期間が限られた代表監督にとって生命線となるはずである。
 
文:加部 究(スポーツライター)
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