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【EURO2016】無敗で予選突破も盤石とは言えないイタリア代表――「隠し玉」はバロテッリとG・ロッシ?

カテゴリ:国際大会

白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)

2015年10月12日

最大の不安要素はCF。バロテッリとG・ロッシの招集も?

エデルは後半戦の勝点奪取に大きく貢献。帰化選手の招集に関してはイタリア国内でも賛否両論だが、批判を結果で黙らせた。(C)Getty Images

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 ここまで9試合で14得点という数字は、マルタやアゼルバイジャンという圧倒的格下と同グループになった事実を考えれば、お世辞にも褒められたものではない。
 
 実際、今予選で指揮官を最も悩ませたのが、CFの構成だった。前半戦に2トップのレギュラーとして使われたシモーネ・ザザとチーロ・インモービレは、前者が1ゴール、後者がノーゴールと期待を裏切り、ともに現在は所属クラブで控えに甘んじる。後半戦に定位置を掴んだグラツィアーノ・ペッレにしても、ポストプレーの確度は高いものの、ここまでわずか2ゴールという決定力はエースと呼ぶにはいかにも物足りない。
 
 能力的にはピカイチで、指揮官も事あるごとに「考慮には入れている」と語るマリオ・バロテッリとジュゼッペ・ロッシは、前者はフィットネスと規律、後者は怪我が原因で今予選は一度もピッチに立っていない。
 
 今年3月にブラジル出身のエデル、アルゼンチン出身のフランコ・バスケスという帰化選手の招集に踏み切ったのは、何よりもアタッカー陣の人材不足ゆえだ。
 
 エデルは204分出場で2ゴールと決定力を見せたうえ、頭脳的なオフ・ザ・ボールの動きや献身的な守備でも貢献。ウイングでも使える機能さもあり、今予選ではヴェッラッティと並ぶ最大の収穫と言っていい。
 
 一方、サイドアタッカーは指揮官の言葉通り質量ともにまずまず充実。すでに右にアントニオ・カンドレーバとアレッサンドロ・フロレンツィ、左にステファン・エル・シャーラウィとロレンツォ・インシーニェという攻撃だけではなく守備でも計算できるタレントを擁すうえ、さらにドメニコ・ベラルディ(この10月に初招集されたが怪我で辞退)とフェデリコ・ベルナルデスキというU-21代表の両レフティーも今後、スカッドに加わってくるかもしれない。
 
 それぞれの所属クラブで復調傾向にあるバロテッリとG・ロッシを陣容に組み込むかも含めて、本大会までに 攻撃陣(とくにCF)をどう再編するのか。大きな注目が集まる。
 
文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)

本大会に向けて大きなプラスアルファ―になりうるバロテッリ(左)とG・ロッシ(右)。指揮官の決断やいかに。(C)Getty Images

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