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【EURO2016】無敗で予選突破も盤石とは言えないイタリア代表――「隠し玉」はバロテッリとG・ロッシ?

カテゴリ:国際大会

白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)

2015年10月12日

ついにコンテの代名詞である4-2-4の採用に踏み入る。

ヴェッラッティは予選が深まるごとに存在感を高める。アゼルバイジャン戦では4-2-4の2センターハーフでも攻守にハイパフォーマンスを見せた。(C)Alberto LINGRIA

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 今予選で採用したシステムは3つ。5節まではユーベ時代の教え子たちが揃っていれば最も信頼できる3-5-2、6節からはコンテ監督が「セリエAで台頭してきているサイドアタッカーたちを活かせる」と語る4-3-3、そして予選突破を決めた9節には指揮官のシエナ時代の代名詞だった4-2-4(攻撃時は4トップ、守備時は両サイドが下がって2トップ)をアッズーリで初めて使った。
 
 9試合で6失点(クリーンシートが4つ)という数字が示す通り、守備はおおむね安定している。予選8節のブルガリア戦(9月6日)でイタリアでは前人未到の150キャップを達成したGKジャンルイジ・ブッフォン、
CBのレオナルド・ボヌッチとジョルジョ・キエッリーニというユーベ勢で中央を固め、SB/WBではマッテオ・ダルミアンとマッティア・デ・シリオが主力に成長した。
 
 本大会までの課題は、やはりユーベのアンドレア・バルザーリを除けば全幅の信頼を置けないバックアッパー陣の底上げ。CBではミランで主力に君臨するアレッシオ・ロマニョーリのU-21代表からの昇格、SB/WBではインテルで復活の兆しを見せるダビデ・サントンの台頭に期待が掛かる。
 
 中盤は代表引退を撤回したアンドレア・ピルロをはじめ、ダニエレ・デ・ロッシ、クラウディオ・マルキージオとお馴染みの3人が主軸だが、いずれも今予選は怪我や出場停止でフル稼働できなかった。代わって存在感を高めたのが、若手のマルコ・ヴェッラッティと中堅のマルコ・パローロだ。
 
 年齢的な衰えが指摘される36歳のピルロに関してコンテ監督は、「ピッチ内外で多くを与えてくれる」とその経験に絶大な信頼を寄せる。
 
 とはいえ、この稀代のレジスタが本大会で絶対的主力を担う可能性は小さい。広範囲をカバーする運動量とインテンシティーが求められる2センターハーフではヴェッラッティとマルキージオが適材に違いなく、ピルロはデ・ロッシ(CB起用も十分にありえる)とともに3センターハーフ採用時のレギュラー候補という位置付けになるだろう。

37歳でEURO本大会を迎えるピルロ。怪我さえなければメンバー落ちは考えづらいが、主力としてのフル稼働はもはや望めない。(C)Getty Images

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