ボナベントゥーラとの争いは明らかに不利だ。
私が所属する『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙の1試合平均採点は5.67。6点が及第点だから、お世辞にも高い数字とは言えない。
先行きは決して明るくない。本田の前の水平線には、危険が見え隠れしている。
実際、ミハイロビッチ監督はインサイドハーフにアンドレア・ベルトラッチが故障から戻り次第、ジャコモ・ボナベントゥーラをインサイドハーフからトップ下に上げることを示唆している。
そうなれば、本田はお払い箱だ。ボナベントゥーラと比較すれば、明らかに本田は分が悪い。
パレルモ戦の数字はそれを如実に物語る。
まずパス成功数は本田が38本で、ボナベントゥーラは65本。ほぼ倍の数字だ。シュート数は本田が0本でボナベントゥーラが4本、ボールタッチ数は本田が61回でボナベントゥーラが100回である。
また、ボナベントゥーラがゴールとアシストを1つずつ記録する一方、本田はいずれも0に終わった。
つまり、この試合のデータから見る限り、ボナベントゥーラは本田のほぼ2倍の仕事をしていることになる。もちろん数字だけですべて判断できるわけではないが、残念ながらパフォーマンスにそれが表われている。
今後、本田は全ての面でアクセルを全開にする必要がある。もしこれからも過去50試合のような調子が続くのならば、危うい未来が待っているのは間違いない。
文:マルコ・パソット(ガゼッタ・デッロ・スポルト紙)
協力・翻訳:利根川晶子
Marco PASOTTO / Gazzetta dello Sport
マルコ・パソット
1972年2月20日、トリノ生まれ。95年から『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙で執筆活動。2002年から8年間ウディネーゼを追い、10年より番記者としてミランに密着。ミランとともにある人生を送っている。
先行きは決して明るくない。本田の前の水平線には、危険が見え隠れしている。
実際、ミハイロビッチ監督はインサイドハーフにアンドレア・ベルトラッチが故障から戻り次第、ジャコモ・ボナベントゥーラをインサイドハーフからトップ下に上げることを示唆している。
そうなれば、本田はお払い箱だ。ボナベントゥーラと比較すれば、明らかに本田は分が悪い。
パレルモ戦の数字はそれを如実に物語る。
まずパス成功数は本田が38本で、ボナベントゥーラは65本。ほぼ倍の数字だ。シュート数は本田が0本でボナベントゥーラが4本、ボールタッチ数は本田が61回でボナベントゥーラが100回である。
また、ボナベントゥーラがゴールとアシストを1つずつ記録する一方、本田はいずれも0に終わった。
つまり、この試合のデータから見る限り、ボナベントゥーラは本田のほぼ2倍の仕事をしていることになる。もちろん数字だけですべて判断できるわけではないが、残念ながらパフォーマンスにそれが表われている。
今後、本田は全ての面でアクセルを全開にする必要がある。もしこれからも過去50試合のような調子が続くのならば、危うい未来が待っているのは間違いない。
文:マルコ・パソット(ガゼッタ・デッロ・スポルト紙)
協力・翻訳:利根川晶子
Marco PASOTTO / Gazzetta dello Sport
マルコ・パソット
1972年2月20日、トリノ生まれ。95年から『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙で執筆活動。2002年から8年間ウディネーゼを追い、10年より番記者としてミランに密着。ミランとともにある人生を送っている。