• トップ
  • ニュース一覧
  • 【連載】ミラン番記者の現地発・本田圭佑「過去50試合と同じ出来では、明るい未来はない・・・」

【連載】ミラン番記者の現地発・本田圭佑「過去50試合と同じ出来では、明るい未来はない・・・」

カテゴリ:メガクラブ

マルコ・パソット

2015年09月24日

ボナベントゥーラとの争いは明らかに不利だ。

ミハイロビッチ監督はボナベントゥーラ(右)のトップ下起用を構想中。本田はポジションを守れるか。(C)Getty Images

画像を見る

 私が所属する『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙の1試合平均採点は5.67。6点が及第点だから、お世辞にも高い数字とは言えない。
 
 先行きは決して明るくない。本田の前の水平線には、危険が見え隠れしている。
 
 実際、ミハイロビッチ監督はインサイドハーフにアンドレア・ベルトラッチが故障から戻り次第、ジャコモ・ボナベントゥーラをインサイドハーフからトップ下に上げることを示唆している。
 
 そうなれば、本田はお払い箱だ。ボナベントゥーラと比較すれば、明らかに本田は分が悪い。
 
 パレルモ戦の数字はそれを如実に物語る。
 
 まずパス成功数は本田が38本で、ボナベントゥーラは65本。ほぼ倍の数字だ。シュート数は本田が0本でボナベントゥーラが4本、ボールタッチ数は本田が61回でボナベントゥーラが100回である。
 
 また、ボナベントゥーラがゴールとアシストを1つずつ記録する一方、本田はいずれも0に終わった。
 
 つまり、この試合のデータから見る限り、ボナベントゥーラは本田のほぼ2倍の仕事をしていることになる。もちろん数字だけですべて判断できるわけではないが、残念ながらパフォーマンスにそれが表われている。
 
 今後、本田は全ての面でアクセルを全開にする必要がある。もしこれからも過去50試合のような調子が続くのならば、危うい未来が待っているのは間違いない。
 
 
文:マルコ・パソット(ガゼッタ・デッロ・スポルト紙)
協力・翻訳:利根川晶子
 
Marco PASOTTO / Gazzetta dello Sport
マルコ・パソット
1972年2月20日、トリノ生まれ。95年から『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙で執筆活動。2002年から8年間ウディネーゼを追い、10年より番記者としてミランに密着。ミランとともにある人生を送っている。
 
【関連記事】
【プレミア現地レポート】フーリガニズム復活の兆候か!? 暴力沙汰頻発のイングランド
現地ベテラン記者が香川真司を密着レポート「メディアの評価に一喜一憂する必要もない充実ぶり」
ミランがバタつきながらも連勝! しかし、本田はまたしても…
現地紙コラムニストが綴る――武藤嘉紀のブンデス挑戦記「覚醒した“ベストパートナー”マッリとの良き関係性」
【連載】ミラン番記者の現地発・本田圭佑「ミラン再浮上に必要なのは“真面目な本田”よりも強烈な個性か」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ