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【孤高のサムライ戦記|小林祐希】「今は江原でやり切る」韓国の地に爪痕を残し、次のチャンスを自ら切り開く

カテゴリ:海外日本人

元川悦子

2022年06月26日

30代での欧州再挑戦も見えてくるか

久しく日本代表には招集されていない。ただ、「現役を続けている限り、日本代表とワールドカップ出場を目ざす」と野心を燃やし続けている。(C)SOCCER DIGEST

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「K1というのは、A、B、Cランクに分けられると思います。Aランクはアジア・チャンピオンズリーグに出ている蔚山現代や全北現代などで、J1王者・川崎フロンターレと戦っても互角の戦いができる力があります。でもB、Cとランクが下がるとコンセプトのないチームが増えてくるんです。

 江原は5-3-2の基本布陣を取って『守ってカウンター』という方向性はあるんですけど、前からプレスをかけると言っても、誰がどのように行くのかという規律や約束事がそこまで細かくはない。攻撃にしてもビルドアップして誰がフリーになるのか、どこで点を取らせるのかといったことが明確になっていない部分もあるので、なかなか得点を奪えない。

 結局、ロングボールが頭の上を通過していく傾向が強まり、自分のような変化や工夫をつけていくタイプは生きなくなる。むしろ中盤で頑張る選手が求められるんで、僕もそうやって自分を変えながらチームに貢献していくしかないと今は割り切っています」

 そうした苦境に加え、チェ・ヨンス監督の練習がハードで、選手たちはコンディショニングに少なからず苦労している側面もあるようだ。
 
「難しいことはたくさんありますが、そういうなかで絶対に残留しなければいけない。自分は助っ人外国人として来ているんで、そのために全力を注ぐことが今の目標です。

 今思えば、2019年夏がサッカー人生の分かれ目になったのかな……。でも、これが今の自分のレベルだと思えば文句もないし、選んだ道に後悔もないです。ただ、1つ願いがあるとすれば、イメージを共有できる仲間と一緒にサッカーがしたいということですね。

 日本代表なんかはその代表例。みんな上手いし、戦術理解力があって、チームのために献身的にプレーしながらも、自分の良さを出す術を知っていますからね。そういうところを再び目ざせるように、今はとにかく江原でやり切るしかない。シーズン20~30試合は出場してチームを残留させ、次のチャンスを自ら切り開くことに全力を注ぎます」

 江原FCで爪痕を残し、「小林祐希ここにあり」という事実を見せつけることで、新たなサッカー人生が開けてくる可能性は少なくない。30代での欧州再挑戦も見えてくるかもしれない。そういった希望を持ちつつ、小林は前だけを見て突き進む覚悟だ。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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