最初は誰がどこにいるかを把握するのも困難なほど
誰かが動いたら誰かが埋める。それはトライアングルを作るとか、スクウェアを作るとかでもなく、まさにロンドの本来の意味のように「回りながら踊っている」かのように動き回っている印象だ。これが見ていて面白みを増している部分と感じている。
ポジションレスに動き回るからこそ、数的優位をいとも簡単に作り上げる。守備者側はついていかなければ数的不利となるが、戦術として自分のエリアを空け過ぎたくない思惑もあり、結果としてサイドでボールをキープされてしまうことも多い。
これも、トレーニング時のロンドが生きているはずで、数的優位でいかにボールを失わずに回し続けられるか、そこから前進できるかを日頃から行なっていれば、試合中に数的優位を作り出せたともなれば突破までイメージできる。
最終的にゴールを決めきることにおいては、ストライカーや3トップの個人能力も影響を受けるので、爆発的かつ継続的な得点力は出せていないものの、今後も北海道コンサドーレ札幌戦(7節/5-0)、柏レイソル戦(10節/4-1)、鹿島戦のように大量得点が生まれる試合も出てくるだろう。
もし鳥栖の試合をあまり見たことがない方で、このコラムを読んで見る機会があれば、ぜひチェックしてみてほしい。誰がどこにいるかを把握するだけで最初は戸惑うはずだ。
CBだったはずのジエゴがペナルティエリア内にいたり、左にいたはずの岩崎がいつの間にか右のハーフスペースにいることもあるし、右サイドの奥に5人いることもある。相手からすれば捕まえるのが難しい。事前に分析をしていたとしても、実際の試合になった時に異なる動きもしていると思われるし、90分すべてマークし切れないこともあるからだ。
前半戦を終えると、試合も重なってきて分析側の質も上がってくる。後半戦は、それを見越して上回る戦術を披露できるのか、ひいては得点という結果に結実させるための新たな手法を見出せるのか。日々のトレーニング、特に「ロンド」がカギを握るかもしれない。
ポジションレスに動き回るからこそ、数的優位をいとも簡単に作り上げる。守備者側はついていかなければ数的不利となるが、戦術として自分のエリアを空け過ぎたくない思惑もあり、結果としてサイドでボールをキープされてしまうことも多い。
これも、トレーニング時のロンドが生きているはずで、数的優位でいかにボールを失わずに回し続けられるか、そこから前進できるかを日頃から行なっていれば、試合中に数的優位を作り出せたともなれば突破までイメージできる。
最終的にゴールを決めきることにおいては、ストライカーや3トップの個人能力も影響を受けるので、爆発的かつ継続的な得点力は出せていないものの、今後も北海道コンサドーレ札幌戦(7節/5-0)、柏レイソル戦(10節/4-1)、鹿島戦のように大量得点が生まれる試合も出てくるだろう。
もし鳥栖の試合をあまり見たことがない方で、このコラムを読んで見る機会があれば、ぜひチェックしてみてほしい。誰がどこにいるかを把握するだけで最初は戸惑うはずだ。
CBだったはずのジエゴがペナルティエリア内にいたり、左にいたはずの岩崎がいつの間にか右のハーフスペースにいることもあるし、右サイドの奥に5人いることもある。相手からすれば捕まえるのが難しい。事前に分析をしていたとしても、実際の試合になった時に異なる動きもしていると思われるし、90分すべてマークし切れないこともあるからだ。
前半戦を終えると、試合も重なってきて分析側の質も上がってくる。後半戦は、それを見越して上回る戦術を披露できるのか、ひいては得点という結果に結実させるための新たな手法を見出せるのか。日々のトレーニング、特に「ロンド」がカギを握るかもしれない。
【著者プロフィール】
杉崎健(すぎざき・けん)/1983年6月9日、東京都生まれ。Jリーグの各クラブで分析を担当。2017年から2020年までは、横浜F・マリノスで、アンジェ・ポステコグルー監督の右腕として、チームや対戦相手を分析するアナリストを務め、2019年にクラブの15年ぶりとなるJ1リーグ制覇にも大きく貢献。現在は「日本代表のW杯優勝をサポートする」という目標を定め、プロのサッカーアナリストとして活躍している。Twitterやオンラインサロンなどでも活動中。
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杉崎健(すぎざき・けん)/1983年6月9日、東京都生まれ。Jリーグの各クラブで分析を担当。2017年から2020年までは、横浜F・マリノスで、アンジェ・ポステコグルー監督の右腕として、チームや対戦相手を分析するアナリストを務め、2019年にクラブの15年ぶりとなるJ1リーグ制覇にも大きく貢献。現在は「日本代表のW杯優勝をサポートする」という目標を定め、プロのサッカーアナリストとして活躍している。Twitterやオンラインサロンなどでも活動中。
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