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【孤高のサムライ戦記|小川慶治朗】豪州の地で10代の自分がフラッシュバック。「本当の勝負」と意気込む30代はサラーのように

カテゴリ:海外日本人

元川悦子

2022年05月17日

横浜FCに復帰か、別のクラブへ赴くのか

海外でのプレーを経て、経験値を高めた。7月には30歳を迎える。「ここからインパクトを残せるようにしていきたい」とさらなる成長を誓う。写真:本人提供

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 ただ、そのプレーで生き残っていこうと思うなら、もっと決定力を向上させなければいけない。ゴールという数字を残せない選手は外国人助っ人としては失格だ。そういった厳しい現実を知ることができたのも、貴重な経験だったと言っていい。

「相手と駆け引きしてゴール前に抜け出すプレーを繰り返したことで、10代の頃を思いました。ただ、決めるべきところで決められないのは力不足と言うしかない。それができていたら二桁得点はいけた。そう思うと、本当に悔しいです。

 日本にいた時の僕は『ドリブラー』『サイドアタッカー』と見られていたけど、敵と並走した状態から抜き切る三笘薫選手(ユニオン・サン・=ジロワーズ)のようなプレーはできない。駆け引きでゴール前へ出ていくほうが生きる。リバプールのサラーじゃないですけど、今後はFWとして勝負していったほうがいいのかもしれない。そこに気づけたのはよかったですし、そういった形でこの先のキャリアを模索していけたらいいですね」

 目を輝かせる小川の同クラブとの契約は今季限り。レンタル元の横浜FCに復帰するのか、別のクラブへ赴くのかは今後の展開次第だ。
 
 ただ、どこへ行ったとしても、Aリーグを1年間経験したものは必ず還元できる。今年7月には30歳になるが、「本当の勝負は30代。ここからインパクトを残せるようにしていきたい」と本人は闘志を燃やしている。

 幼少期からの親友・江坂任も29歳にして柏レイソルから浦和レッズへ移籍し、新境地を開拓したように、小川も自分自身に磨きをかけられるはず。30代での大ブレイクを楽しみに待ちたい。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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