プレースタイル同様、サッカー人生も意欲的
他人がどこにいるかではなく、自分がどこにいるか、どこに行きたいか。食野はその観点を大事にしている。
ここで1つ疑問が浮かぶ。どうしてその心理に至ったのだろうか。聞けば「僕はそれをすでに受け入れているからじゃないですかね」と笑った。
「兄貴がプロサッカー選手という存在である以上、これは自分でコントロールできることではないんです。兄がユースからトップに昇格して、トップで試合に出場してヨーロッパでプレーしているという事実を変えることができないのであれば、自分で『食野壮磨』という一選手として認められる存在になればいいだけの話です。
それに僕はプロになるために大学に入っているので、そこで妥協とかしてはいけないと思っています。自分に対する甘えはないし、それに加えて家族によって大学に行かせてもらっているという感謝の気持ちがあれば、どんな時も自分に矢印を向けることはできると思います」
今季は、まずまずのスタートダッシュを切ることができた。だが、それも持続して1年を通じて活躍することが重要になる。
「まだまだゴールへの意欲は足りないと思っています。ボールを動かすサッカーを体現する、プラス、球際を激しく泥臭く戦うことの2つができれば、関西で圧倒して全国で通用するチームになると思う。個人的には今年で進路を決めるつもりでやっていますし、チームも去年2位という成績を残したので、今年こそは優勝したいと思っています」
野望に燃える20歳。自身のプレースタイルのようにサッカー人生も意欲的に、頭をフル回転させながら真っ直ぐに突き進んでいく。要所で自分と向き合うことを怠ることなく――。
ここで1つ疑問が浮かぶ。どうしてその心理に至ったのだろうか。聞けば「僕はそれをすでに受け入れているからじゃないですかね」と笑った。
「兄貴がプロサッカー選手という存在である以上、これは自分でコントロールできることではないんです。兄がユースからトップに昇格して、トップで試合に出場してヨーロッパでプレーしているという事実を変えることができないのであれば、自分で『食野壮磨』という一選手として認められる存在になればいいだけの話です。
それに僕はプロになるために大学に入っているので、そこで妥協とかしてはいけないと思っています。自分に対する甘えはないし、それに加えて家族によって大学に行かせてもらっているという感謝の気持ちがあれば、どんな時も自分に矢印を向けることはできると思います」
今季は、まずまずのスタートダッシュを切ることができた。だが、それも持続して1年を通じて活躍することが重要になる。
「まだまだゴールへの意欲は足りないと思っています。ボールを動かすサッカーを体現する、プラス、球際を激しく泥臭く戦うことの2つができれば、関西で圧倒して全国で通用するチームになると思う。個人的には今年で進路を決めるつもりでやっていますし、チームも去年2位という成績を残したので、今年こそは優勝したいと思っています」
野望に燃える20歳。自身のプレースタイルのようにサッカー人生も意欲的に、頭をフル回転させながら真っ直ぐに突き進んでいく。要所で自分と向き合うことを怠ることなく――。
最後に、大学サッカーでの日々について語ってもらった。
「自分にベクトルを向けつつ、一歩引いた視点も忘れない。この考えを持てたことが大学に来て良かったなと思うことの1つでもあります。もし高卒でプロに行っていたら、ここまで一歩引いた目線は持てなかったかもしれない。
周りから見れば大学4年間は遠回りに映るかもしれないですが、大学サッカーだからこそ学べたことだと思うし、この時間を過ごす意義だと思っています。高校の時よりサッカーに対してよりストイックになることができています。
これから先もさらに自分に対して厳しく、人に対して目を向けて感情に流されることなく、ちゃんとした人としての会話ができる選手になっていきたい。そうなることで心身ともにチームを引っ張っていける存在になれると思いますし、プロになって1年目から活躍できる選手になれると思っています」
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
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「自分にベクトルを向けつつ、一歩引いた視点も忘れない。この考えを持てたことが大学に来て良かったなと思うことの1つでもあります。もし高卒でプロに行っていたら、ここまで一歩引いた目線は持てなかったかもしれない。
周りから見れば大学4年間は遠回りに映るかもしれないですが、大学サッカーだからこそ学べたことだと思うし、この時間を過ごす意義だと思っています。高校の時よりサッカーに対してよりストイックになることができています。
これから先もさらに自分に対して厳しく、人に対して目を向けて感情に流されることなく、ちゃんとした人としての会話ができる選手になっていきたい。そうなることで心身ともにチームを引っ張っていける存在になれると思いますし、プロになって1年目から活躍できる選手になれると思っています」
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