【指揮官コラム】特別編 三浦泰年の『情熱地泰』|ムエタイから学べるサッカーの動き

カテゴリ:特集

サッカーダイジェスト編集部

2015年08月11日

ムエタイの動き、考え方はサッカーにも採り入れられる。

ムエタイで行なわれているトレーニングには、サッカーやその他のスポーツにも通じる要素が含まれているようだ。

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 ムエタイとサッカーは程遠い関係の様に思えるがそうでもない。ミットトレーニングを攻撃だけやっても体力のある僕はそれ程疲れない。ただし、彼が攻撃に回り、僕に「守る」という動作が入るだけで何倍も疲れが加わる。
 
 サッカーも同じだろう。「目線を顔に向けてボディーを攻める」は、サッカーで言えば、「目線を中央に引き付けてサイド攻撃」だろうか。
 
「相手に右を出してくるように見せて左のジャブを出す」「ジャブのタイミングで打ちながら右ストレート」は、それぞれサッカーで言えば「右から左へ展開して攻める」「いなして、いなしてショートパスを見せながら、背後へミドルフィード、ダイレクトパスを狙う」。
 
 ハードなミットトレーニングは、ボランチであれば相手のマークやアプローチの練習にもなる。そしてどこからかかって来られても直ぐに動ける態勢で立つのはセットプレー時の立ち方につながる。
 
 相手をドリブルで抜く瞬間のスピードは「イチ、ニ」のタイミングではなく、「イチ!」だ。それは、すり足で相手のパンチを避ける練習で鍛えられる(笑)。
 
 今日の一言
「“心身統一”は身体がしっかりまとまっているかが大事」
 
 これは何のスポーツでも同じ。チェンマイでの人との出会いが、また自分自身の変化と向上心につながっていく。サッカー観戦ではなく、ムエタイ観戦ではあったが、今後に活きる時間になった。
 
2015年8月11日
三浦泰年
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