「同病相憐れむ4か国」と、自国ともども“9番不在”を嘆く
大会を通じて、Jリーグ勢への物足りなさを指摘する声は多い。韓国のサッカー専門メディア『FOOTBALLIST』も、「同病相憐れむ東アジアカップ4か国、確実なゴールゲッターがいなかった」という記事のなかでこう報じている。
「武藤雄樹は2ゴールで得点王。それだけ今大会では目立ったストライカーがいなかった。4か国すべてが選び抜かれた最精鋭の戦力ではなかった。日本の場合、岡崎慎司、本田圭佑、香川真司をはじめとする欧州組が合流すれば破壊力は違っていただろう。
(中略)優れた選手は海外に出てしまい、自国リーグでも外国人選手たちがポジションを占めている。アジアサッカーはストライカー資源を確保する過程で難しさを感じている。今大会で東アジア4か国は完璧な9番がいないという同じ問題を共有することになった」
日本だけてはなく、韓国や中国、北朝鮮にも同じような課題を残した今回の東アジアカップ。9月に再開するワールドカップ・アジア予選に向けて、“得点力不足”という課題をいち早く解決することが、日韓の共通テーマであることだけは間違いなさそうだ。
文:慎 武宏(スポーツライター)
「武藤雄樹は2ゴールで得点王。それだけ今大会では目立ったストライカーがいなかった。4か国すべてが選び抜かれた最精鋭の戦力ではなかった。日本の場合、岡崎慎司、本田圭佑、香川真司をはじめとする欧州組が合流すれば破壊力は違っていただろう。
(中略)優れた選手は海外に出てしまい、自国リーグでも外国人選手たちがポジションを占めている。アジアサッカーはストライカー資源を確保する過程で難しさを感じている。今大会で東アジア4か国は完璧な9番がいないという同じ問題を共有することになった」
日本だけてはなく、韓国や中国、北朝鮮にも同じような課題を残した今回の東アジアカップ。9月に再開するワールドカップ・アジア予選に向けて、“得点力不足”という課題をいち早く解決することが、日韓の共通テーマであることだけは間違いなさそうだ。
文:慎 武宏(スポーツライター)