【チーム採点・寸評】
名古屋　５
　新型コロナウイルスの影響もあってプレシーズンに思うように準備を進められず、長谷川新監督の下でチームを作っている段階だけに致し方ないところはあるのだろう。試合後には監督、選手らはポジティブな言葉を揃えた。もっともフラットな目線で見れば厳しいゲームに。王者・川崎に対して狙いがハッキリせず、ボールコントロールが乱れ、パスミスも散見。個々の力はあるだけに「もっとやれたのではないか」というのが率直な感想である。後半は反撃に出たが……。各選手の評価も厳しくせざるを得ないか。

【名古屋｜採点・寸評】
GK
１　ランゲラック　5.5
失点シーンはマルシーニョとの１対１で責めることはできない。その後は粘り強く耐えたが、勝点にはつながらなかった。

DF
６　宮原和也　５
調子が悪かったのか、トラップが乱れがちで上手くボールを前線につなげられず。後半はより攻撃に出たが……。

４　中谷進之介　５
チアゴが前節に負傷し、プロ４年目、21歳の藤井と組んだ影響もあったのか、カバーに追われて、どこかバタバタした印象。持ち前の力強いディフェンスを示す場面もあったが、失点シーンもボールの扱いが……。
 
 

13　藤井陽也　５
空中戦やパスカットなど守備の局面を見れば奮闘。もっとも前半途中から持ち直したが、序盤はフィードが安定せず、細かなポジショニングにも小さくない課題が残った。この経験を糧に実戦を積んでいきたい。ポジティブな面を踏まえて5.5や６を付ける人もいるはずで、評価が割れる選手だろう。

23　吉田 豊　５
技術力のある選手だが、この日はパスのテンポが乱れがち。対人守備は相変わらず強かった。

MF
16　レオ・シルバ　５
前半はパスミスが多く、チームのリズムを上げられず。後半はより前に絡んだが、流れを大きく変えるには至らなかった。

15　稲垣 祥　5.5
相手エリア内への走り込みからのフィニッシュ、味方へのスルーパスなどらしさが見られた場面は限定的。前線に起点ができなかっただけに、いつものバイタリティ溢れる動きをしにくかったか。その影響か守備面でも前を向かれるシーンが。