松木が喪章を天に掲げる。今大会を象徴する名場面のひとつに
【関東一が苦渋の決断。無念の準決勝辞退へ】
国立競技場での開幕戦で中津東(大分)を下し、華々しい船出を切った関東一(東京B)。続く尚志(福島)戦でスコアレスからPK戦を制し、初めて“選手権2勝目”を挙げると、矢板中央(栃木)、静岡学園(静岡学園)と下馬評の高かった強豪チームを激闘の末に連破してみせた。だが、国立の準決勝で大津と雌雄を決するその前日、日本サッカー協会を通じて発表されたのが、関東一の「出場辞退」。PCR検査の結果、チーム内に新型コロナウイルスの陽性反応者が出たためで、苦渋の決断となった。SNS上では関東一が直面した厳しい現実を悲しむ声や、不戦敗を惜しむ意見が数多く寄せられた。
【矢板中央の守護神が3連続PKストップの快挙!】
2年連続でベスト4の矢板中央は、3回戦で関東一に1-2で敗れて涙を呑んだ。そんななか、大会ナンバーワンGKと謳われた藤井陽登はやはりスーパーだった。初戦となった2回戦の米子北戦で、試合中にふたつのビッグセーブを披露すると、PK戦では「初めてです」と3本連続でシュートをストップ。1年時からPKストッパーとして鳴らした本領を、最後の選手権でも存分に発揮した。敗れた関東一戦後には、「自分のミスで失点したのが悔しい。大学で頑張ってプロになりたい」と、次なるステージでの奮起を誓った。
【8年ぶりの国立開催! 決勝は観衆4万超えの大入りに】
選手権が国立に帰ってきた! 2013年度の第92回大会で「国立・最蹴章」と銘打たれ、長きに渡って愛されてきた国立霞ヶ丘競技場の歴史にピリオドが打たれた。東京五輪に向けて改修工事に入り、代わりに埼玉スタジアムが新たな聖地となっていたが、ついに今大会から「新国立」として復活を遂げたのだ。開幕戦、準決勝2試合、そして決勝。全登録選手が行進する開会式も新国立で行なわれ、決勝には4万2747人の大観衆が詰めかけた。ここから、新たな“国立伝説”が再スタートする。
国立競技場での開幕戦で中津東(大分)を下し、華々しい船出を切った関東一(東京B)。続く尚志(福島)戦でスコアレスからPK戦を制し、初めて“選手権2勝目”を挙げると、矢板中央(栃木)、静岡学園(静岡学園)と下馬評の高かった強豪チームを激闘の末に連破してみせた。だが、国立の準決勝で大津と雌雄を決するその前日、日本サッカー協会を通じて発表されたのが、関東一の「出場辞退」。PCR検査の結果、チーム内に新型コロナウイルスの陽性反応者が出たためで、苦渋の決断となった。SNS上では関東一が直面した厳しい現実を悲しむ声や、不戦敗を惜しむ意見が数多く寄せられた。
【矢板中央の守護神が3連続PKストップの快挙!】
2年連続でベスト4の矢板中央は、3回戦で関東一に1-2で敗れて涙を呑んだ。そんななか、大会ナンバーワンGKと謳われた藤井陽登はやはりスーパーだった。初戦となった2回戦の米子北戦で、試合中にふたつのビッグセーブを披露すると、PK戦では「初めてです」と3本連続でシュートをストップ。1年時からPKストッパーとして鳴らした本領を、最後の選手権でも存分に発揮した。敗れた関東一戦後には、「自分のミスで失点したのが悔しい。大学で頑張ってプロになりたい」と、次なるステージでの奮起を誓った。
【8年ぶりの国立開催! 決勝は観衆4万超えの大入りに】
選手権が国立に帰ってきた! 2013年度の第92回大会で「国立・最蹴章」と銘打たれ、長きに渡って愛されてきた国立霞ヶ丘競技場の歴史にピリオドが打たれた。東京五輪に向けて改修工事に入り、代わりに埼玉スタジアムが新たな聖地となっていたが、ついに今大会から「新国立」として復活を遂げたのだ。開幕戦、準決勝2試合、そして決勝。全登録選手が行進する開会式も新国立で行なわれ、決勝には4万2747人の大観衆が詰めかけた。ここから、新たな“国立伝説”が再スタートする。
【名将・小嶺忠敏さんが逝く。松木は喪章を手に…】
突然の訃報に、誰もがショックを受けた。1月7日午前、今大会に出場していた長崎総科大附(長崎)の監督、小嶺忠敏さんが他界された。享年76。闘病生活を続けながらチームの指揮を執ってきた小嶺監督だったが、今大会はベンチ入りを果たせず、病状を心配する声が上がっていた。島原商、国見を率いて数多くの全国タイトルを獲得し、高校選手権優勝6回は戦後最多タイ。熱情と愛情に溢れる指導で数えきれないほどの名手を育て上げ、後進の指導者にも多大な影響を与えた。
逝去を受けて、今大会の準決勝と決勝では試合前に黙とうが捧げられ、選手たちは喪章をつけてプレー。準決勝の高川学園戦では、青森山田のエースで主将の松木玖生がゴールを決めたあとに喪章を天に向けて掲げて、名伯楽に哀悼の意を表した。今大会を象徴する名場面のひとつだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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