• トップ
  • ニュース一覧
  • なぜメッシはバルサを退団しなければいけなかったのか? その背景に迫るーー。【2021総集編】

なぜメッシはバルサを退団しなければいけなかったのか? その背景に迫るーー。【2021総集編】

カテゴリ:メガクラブ

リカルド・セティオン

2021年12月20日

ユベントスとマドリーの会長がバルセロナを訪れた

 メッシほどの選手になれば、金額だけがすべてではない。バルサは、彼が13歳から20年近くを過ごしたチームだ。ここで彼は世界一の選手へと成長し、多くの物を勝ち取った。また子供たちも皆この町で生まれ、育っている。友人も多く、いくつもの不動産も持ち、まぎれもない第二の故郷だろう。

 そして何より彼はチームの旗印となるスーパースターだ。かつては一つのチームから決して動かないシンボル的選手は数多くいたが、今はそうした選手生活を1チームのみに捧げることは非常に難しい。その稀有な存在の一人なのだ。

 キャリアの終わり近くにその栄誉を汚したくはないだろう。アンドレス・イニエスタも「カンプノウで別なチームのユニホームを着て立つメッシを見るのは悲しい」と言っている。そのため前回の合意以上の年俸削減の提案もあるかもしれない。
 
 ただメッシが残るには、それだけでは不十分だ、彼がたとえ無報酬でプレーすることをOKしたとしても、何人かの主力を放出する必要がある。それは、強いチームを望んできたメッシの希望とはかけ離れてしまう。いま、バルサはそれを避けるための方法を模索している。

 8月7日、ユベントスとマドリーの会長がバルセロナを訪れた。ビジネスの話だというが、そこでビッグチームの首を絞めるファイナンシャルフェアプレーへの対抗策やメッシの話が出ない方が不自然だろう。

 メッシはそんなバルサに時間を与えようとするのではないか。

文●リカルド・セティオン
翻訳●利根川晶子

【著者プロフィール】
リカルド・セティオン(Ricardo SETYON)/ブラジル・サンパウロ出身のフリージャーナリスト。8か国語を操り、世界のサッカーの生の現場を取材して回る。FIFAの役員も長らく勤め、ジーコ、ドゥンガ、カフーなど元選手の知己も多い。現在はスポーツ運営学、心理学の教授としても大学で教鞭をとる。
【関連記事】
「PAOK史上最悪の選手」香川真司の契約解除にファン失望!「ベストプレーヤーを使いこなせなかった」
「なんという活躍だ」2G1Aと大暴れのオナイウ阿道に現地衝撃!「この日本人は自信さえ持てば…」
「代表に復帰できると思う」本田圭佑が“元日本の10番”の復活に太鼓判!「ドリブルの質はトップクラス」【2021総集編】
「大会は観られなかった。韓国に逃亡した」中村俊輔が衝撃の2002年W杯落選を回想!「選ばれない理由は分かっていた」
「ニホンはとても閉鎖的な国」清水前指揮官ロティーナが、驚かされた日本の“異質な文化”を語る!「とてつもないのが…」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ