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「夜中に目を覚まし、思いついたアイデアを枕もとにあるメモ帳に…」。村井チェアマンが任期8年で貫いたスタンスとは?

カテゴリ:Jリーグ

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2021年12月27日

希望の光となる最終節の光景

家本主審への感謝のメッセージ。リスペクトがあるからこその横断幕だ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 私は自分の信念でやってきて、ある程度それを容認してもらえた部分がありますので、次のチェアマンにもその方の信じるスタイルを貫いてほしいです。私は院政を敷くつもりはないですし、あれこれ横から口を出すこともしません。

 もっとも、地域密着であるJリーグの理念は変わらないですし、チェアマンが変えられるものでもありません。不易流行という言葉があるように、不変なもの、時代に合わせて変えていくべきもの、それを見極めてほしいです。また、Jリーグは継続して“開かれた組織”であってほしいです。サッカーはやはり「皆のもの」なので、常にトップの人間はさらされる。そこは改めて強調しておきます。

 ミスありきのサッカーは、人間社会と重なる部分が多いです。私自身、数多くのミスをして、ここまで上手く行かない人生を歩んできました。世の中に目を向けても、困難に直面する方たちは少なくありません。ますます社会が複雑化し、大きな環境変化もありそうな今こそ、サッカーが希望の光になると信じています。
 

 そう確信させてくれたのが、最終節の光景です。いずれも今季限りでトップリーグの審判員から退く村上伸次さん、家本政明さんの引退セレモニー、新潟アルビレックスの田中達也選手が花道を通って交代するシーンに感動した方は多かったはずです。誰に強制されるわけではなく、自然とあのような風景が生まれたのは互いにリスペクトの心を持っているからでしょう。

 あれは、世界でも類を見ない、日本発の光景でした。槙野智章選手は粋な演出をしましたよね。機転を利かしてイエローカードを出した村上さんも素敵でした。家本さんに感謝の意を示した観客の行為も特筆に値します。それぞれの持ち場でサッカーをしっかりと守ってくれたからこそ、ああいう科学反応が起こるわけです。「リスペクト=Jリーグ」という構図があのような形で体現されたのは、私の誇りです。

<プロフィール>
村井 満(むらい・みつる)/1959年8月2日生まれ、埼玉県出身。浦和高在学中はGKとして冬の選手権予選にも出場した。早稲田大卒業後、リクルートに入社。そこで執行役員を務めるなどして、14年1月31日、大東和美氏のあとを受けて第5代Jリーグチェアマンに就任し、現在に至る。

取材・構成●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集長)

※本稿は、サッカーダイジェスト1月13日号に掲載された「J’sリーダー理論」の内容を加筆・修正したもの。
 
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