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“出し手”としての強みを持つSB山根&中山のプレーから見えた森保ジャパンの修正力。オマーン戦の鍵はサイド攻撃にあり

カテゴリ:日本代表

清水英斗

2021年11月12日

長友の後継者問題はSHとの関わりなしには語れない

長友の後継者を探すうえでは、左サイドハーフとの関係性が重要だ。写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 右サイドが改善すれば、次は左サイドだ。

 63分には左サイドの2人、長友と南野を、中山雄太と浅野拓磨に代えた。受け手タイプの長友ではなく、出し手の中山が入ったことで、左サイドも機能性が変化した。最初は浅野の役どころが今ひとつハッキリしなかったが、時間とともに裏へ飛び出す動きが増え、中山との狙いやタイミングも合うようになった。

 何より中山を置く場合は左利きなので、外で浅野が封じられたとき、斜めに真ん中を狙う選択肢が加わる。66分には中山から大迫へ絶好のスルーパスが入ったが、この場面は大外で浅野、ハーフスペースで守田が、それぞれ相手のウイングハーフとセンターバックを引きつけており、真ん中へのコースが空いた。この隙を逃さず突けるのは中山の長所であり、長友とは違う持ち味がある。大迫のコンディションさえ良ければ1点ものだった。
 
 試合前にも書いたが、長友の後継者問題を、サイドハーフとの関わりなしに語るのは全くの無意味だ。左サイドハーフがカットイン型の南野だから、もっと言えば乾貴士だったから、香川真司だったから長友の左サイドバックがはまったわけで、その仕組みが変われば、自然と長友に代わる選手の目処も立つ。サイドが浅野ではなく三笘薫でも同じことが言える。

 1-0に留まったが、試合全体としては良かった。ただし、明らかにコンディションが悪い選手を無理にでも起用しなければならない固定的なチーム作りは、大きな疑問符が付く。東京五輪では固定チームがグループステージで躍動して丸裸になり、決勝トーナメントでは毎試合大苦戦した。

 このチーム作りでW杯ベスト8が望めるとは思わない。どこかで転換しなければ、この先はない。その意味でも、数日の準備期間が得られる次のオマーン戦は重要だ。オマーンも[4-4-2]の中盤ダイヤモンド型システムで中央を厚くするチームなので、やはりサイド攻撃は鍵になる。ベトナム戦の試行錯誤が、役に立ちそうだ。

文●清水英斗(サッカーライター)

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