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“出し手”としての強みを持つSB山根&中山のプレーから見えた森保ジャパンの修正力。オマーン戦の鍵はサイド攻撃にあり

カテゴリ:日本代表

清水英斗

2021年11月12日

後半は山根がポジショニングを修正

後半は立ち上がりから、山根から伊東への距離の長いアプローチパスが何度も見られた。(C)JFA

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 とはいえ、ポゼッション攻撃が前半の状態では90分全体で効率が悪すぎるため、後半は修正が入った。とくに、両サイドバックが高い位置を取らなくなったのは大きかった。

 ベトナムが敷く[5-3-2]は、中盤3枚の脇が空くシステムで、両サイドバックがスペースを得やすくなるが、タイミングのずれで相手のスライドが間に合ってしまうと、一気に詰まる。山根がサイドで追い込まれると、相手は5バックなので同時にハーフスペースも封じられて縦を狙いづらく、横パスの場所にも相手MFがくる。またバックパスをしようにも、相手が2トップなので吉田麻也らCBへ下げる選択肢も窮屈だ。結果、無理のある攻めでボールを失う。

 だからこそ、ベトナムのスライドが間に合ってワンサイドに追い込まれる前に、ボールを動かさなければならないが、その点が前半はできていなかった。
 
 しかし後半は、右サイドでは山根が高い位置を取らず、低い位置に留まった。相手のウイングハーフやインサイドハーフの寄せから距離を取り、ボールを持ったときに縦のコースを覗きやすくした。そこへ伊東がカットアウトして飛び出し、山根から縦パスが送られる。山根はこうした距離の長いアプローチパスを、ぴったり合わせるのがうまい。この選択肢は後半序盤に何度も見られたので、ハーフタイムで修正して狙ったはずだ。

 高い位置を取るサイドバックが、必ずしも攻撃的とは言えない。前へ出て行くことで逆に相手に捕まりやすくなるので、あえて距離を取り、パスの出し手としてプレーする。今回ハードワーカーの受け手である室屋成ではなく、パスの出し手になる山根を起用したということは、予めゲームプランには入っていたのだろう。
 
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