――プロリーグになって、選手の視点から「変わってきた」と感じている部分はどこですか。

　どのチームも、勝ちにこだわってプレーしていると思います。なかなか点がとれなかったり、簡単に結果がついてこないなという部分はまだありますが、最後の決定的瞬間に最後の一歩が出たり、勝利への意欲を見せたりする、そういったプレーは去年以上に増えているなと感じます。

――プロ女子サッカー選手として「サッカー少女の夢」である必要があると思います。

　今年から、「ゆずほシート」というのをやらせてもらっていて、浦和のホームゲームに高校生くらいまでのサッカーをやっている女の子たちを招待しているんです。そこで試合を見てくれた子たちが「また見に来たい」と感じるプレーをしなければいけませんし、「ああいう選手になりたい」と思ってもらうような憧れになっていかなければいけないと、気合が入りますね。

　女子サッカー選手を目指したいと少女を増やしていけるように、そして、女子プロサッカー選手という職業を残していけるように、WEリーグを成功させなくちゃいけないという使命感がありますし、それは選手たちに共通している想いだ感じています。

――以前、塩越選手のツイッターに、なでしこジャパンのイベントに参加されていた写真が載っていました。たぶん、Jヴィレッジで開催された時のものだと思いますが……。

　はい。幼いころだったので、どういう指導をしてもらえたかまでは覚えていないんですが、なでしこジャパンの選手が、グラウンドに入ってきてくれた瞬間は、鮮明で……「すごい！」と感じたことを覚えています。

　今、自分たちがそう思ってもらえる立場にいるのであれば、ますます頑張らないといけない。子供たちにとって、なでしこジャパンの選手、三菱重工浦和レッズレディースの選手というのは、憧れの存在であって、自分自身もそういう選手にならないといけません。

――最後に、これからWEリーガーを目指す少女たちに向けて、メッセージをお願いいたします。

　まずは、サッカーを純粋に楽しんでほしいと思います。私は、子供の頃から、サッカーが大好きで、少しでも上手くなりたいという気持ちだけで、ここまで来ました。皆さんにも、練習をする中で「上手くなりたい」「負けたくない」という気持ち、そして何よりも第一に「サッカーを楽しむ」という気持ちを忘れずに、続けていってもらいたいです。

――ファン、サポーターに向けても一言、いただけますか。

　レッズレディースは、去年、なでしこリーグでを優勝しましたけれども、去年以上に魅力あるプレーを見せ、サポーターやファンの方々に楽しんでもらえるようなサッカーをしながら、一戦一戦の勝利につなげて、最終的に優勝したいです。自分たちがこれまで以上の熱を持ってサッカーをする姿を見て楽しんでいただきたいです。スタジアムで、ともに勝利を分かち合いたいと思いますので、応援よろしくお願いします！