「女子サッカーを知らない方は、すごく多いと感じています」
――塩越選手自身は、そういった恩恵を受けていたわけではないのですね。すると、中学生、高校生の頃から、そういったセルフコンディショニングの意識が高かったのでしょうか。
トップチームに上がってからは、より強く意識しています。今年からクラブとプロ契約を結ぶことができたので、これまで以上に、細かい部分へ意識を回せるようになりましたね。すべての時間を、自分に充てられるようになったことは、本当に大きいです。また、チームの練習も夕方から午前中スタートになるなど、自分をとりまく環境は大きく変わりました。
――練習時間などは、WEリーグが始まって、大きく変わった部分のひとつですね。では、WEリーグに新しいファンを獲得するために、塩越選手はどのような方法が必要だと感じていますか?
第一に、女子サッカーというスポーツを、もっとメジャーなものにしていかなければいけないと思います。
男子のサッカーを知らない人は、世間にあんまりいないと思うんです。けれど、女子サッカーを知らない方は、すごく多いと感じています。だから、まずは、自分たちを知ってもらい、そこから興味を持ってもらいたいという気持ちはあります。
コロナ禍でなかなか難しいという部分はありますけれども、地域密着活動だったり、サッカー教室だったり……子供たちに触れ合う機会というのを作って、「女子サッカーを見に行きたい」「この選手のサッカーを見に行きたい」と思ってもらえる機会を、どんどん増やしていきたいです。
自分が雑誌の撮影などの仕事をさせてもらうことも、それまで女子サッカーをまったく知らなかったという方に、ちょっと興味を持ってもらえるきっかけになれたらうれしいです。
――試合の内容で魅せるだけでは厳しいでしょうか。
もちろん、見ていて面白いサッカーをするというのが大前提です。グラウンドで全力のプレーを見せるのは、サッカー選手として最低限の努力ですし、そのうえで、新しい観客層にアピールしていけるようなことをしたいですね。
――アメリカ女子代表などは、ユニフォームの販売数でもヨーロッパのビッグクラブにひけをとらない人気だと聞きます。日本の女子サッカーのステータスをそこまで引き上げるためにも、何が必要でしょうか。
アメリカ女子代表と何が違うかと言ったら、まず強さのレベルかなと。まだまだ日本は差をつけられていますし、しっかりと底上げしながら、社会的認知度を上げていくしかありません。先が長く、難しいところはありますが……。
――海外を追ううえで、WEリーグのレベルアップも求められますね。
アメリカ代表となでしこジャパンを比較する際、2011年の女子ワールドカップに優勝した時を基準にしてみても、やはり差が開いてるなと思います。
日本が2011年に優勝したことで、世界的にパスサッカーが浸透し、日本のようなスタイルを目指すチームが増えてきました。日本には上手さがありますけれども、海外のチームには、それにプラスして速さや強さがある。その部分でのレベルアップというのは必須ですよね。
ただ単純に走り負けないとか、守備の部分で諦めないとか、そういった部分が足りなかったんじゃないかなと思いますし、一方で日本らしさを忘れちゃいけないとも思います。だからこそ、国内リーグがもっとレベルアップしていかなければいけないですよね。
トップチームに上がってからは、より強く意識しています。今年からクラブとプロ契約を結ぶことができたので、これまで以上に、細かい部分へ意識を回せるようになりましたね。すべての時間を、自分に充てられるようになったことは、本当に大きいです。また、チームの練習も夕方から午前中スタートになるなど、自分をとりまく環境は大きく変わりました。
――練習時間などは、WEリーグが始まって、大きく変わった部分のひとつですね。では、WEリーグに新しいファンを獲得するために、塩越選手はどのような方法が必要だと感じていますか?
第一に、女子サッカーというスポーツを、もっとメジャーなものにしていかなければいけないと思います。
男子のサッカーを知らない人は、世間にあんまりいないと思うんです。けれど、女子サッカーを知らない方は、すごく多いと感じています。だから、まずは、自分たちを知ってもらい、そこから興味を持ってもらいたいという気持ちはあります。
コロナ禍でなかなか難しいという部分はありますけれども、地域密着活動だったり、サッカー教室だったり……子供たちに触れ合う機会というのを作って、「女子サッカーを見に行きたい」「この選手のサッカーを見に行きたい」と思ってもらえる機会を、どんどん増やしていきたいです。
自分が雑誌の撮影などの仕事をさせてもらうことも、それまで女子サッカーをまったく知らなかったという方に、ちょっと興味を持ってもらえるきっかけになれたらうれしいです。
――試合の内容で魅せるだけでは厳しいでしょうか。
もちろん、見ていて面白いサッカーをするというのが大前提です。グラウンドで全力のプレーを見せるのは、サッカー選手として最低限の努力ですし、そのうえで、新しい観客層にアピールしていけるようなことをしたいですね。
――アメリカ女子代表などは、ユニフォームの販売数でもヨーロッパのビッグクラブにひけをとらない人気だと聞きます。日本の女子サッカーのステータスをそこまで引き上げるためにも、何が必要でしょうか。
アメリカ女子代表と何が違うかと言ったら、まず強さのレベルかなと。まだまだ日本は差をつけられていますし、しっかりと底上げしながら、社会的認知度を上げていくしかありません。先が長く、難しいところはありますが……。
――海外を追ううえで、WEリーグのレベルアップも求められますね。
アメリカ代表となでしこジャパンを比較する際、2011年の女子ワールドカップに優勝した時を基準にしてみても、やはり差が開いてるなと思います。
日本が2011年に優勝したことで、世界的にパスサッカーが浸透し、日本のようなスタイルを目指すチームが増えてきました。日本には上手さがありますけれども、海外のチームには、それにプラスして速さや強さがある。その部分でのレベルアップというのは必須ですよね。
ただ単純に走り負けないとか、守備の部分で諦めないとか、そういった部分が足りなかったんじゃないかなと思いますし、一方で日本らしさを忘れちゃいけないとも思います。だからこそ、国内リーグがもっとレベルアップしていかなければいけないですよね。