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森保ジャパンと列強国の現在地――遥か先を行くフランス、ドイツ、南米二強…日本は最適解に辿り着くのか?

カテゴリ:日本代表

河治良幸

2021年10月27日

森保ジャパンの最適解は…

田中の活躍は明るい材料だった。まずは最終予選でなんとか2位以内での突破を達成したい。写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 世界の強豪国がそれぞれチーム事情やタレント事情が異なりながらも、少なからず位置的優位と攻守のトランジションを意識したチーム作りを進める中で、日本はかなり立ち遅れているように見える。

 初戦でオマーン相手にホームで黒星を喫した要因として、コンディションやメンタル的な準備が整っていなかったこともあるが、やはりダイヤモンド型の4-4-2を取るオマーンの戦い方に苦しめられた面が強い。オマーンは、攻撃では幅広いビルドアップとロングボールを組み合わせ、守備では徹底して中央のスペースを消す戦い方を徹底。それに対して後手を踏んだ日本は、後半も明確な修正ができないまま終盤に手痛い失点を喫した。

 アウェーで敗れたサウジアラビア戦も攻守両面でサウジアラビアの狙いがより明確で、高い位置からボールを奪い、ショートカウンターで仕留めていく理想的な戦い方はほとんどさせてもらえなかった。

 オーストラリア戦でそれまでの4-2-3-1から4-3-3に変更。川崎フロンターレで同システムに慣れた守田英正と田中碧を活用することで、たった2日間の戦術練習でオーストラリア戦の勝利に結び付けたことは明るい話題となった。ただし、オーストラリアにシステムの穴を突かれるとゴール前で身体を張るしかないシーンが何度もあったように、簡単に森保ジャパンの“最適解”が見つかるわけではない。
 
 代表は予選を突破し、本番で戦えるチームになっていれば良い世界ではあるが、現時点でベースの戦い方が鮮明になっておらず、世界のライバルに遅れをとっている。本番のライバルになってくる欧州や南米の列強国、さらに昨年11月の親善試合で敗れたメキシコなども、戦術的なベースにおいても先に進んでいることは確かだろう。しかも今回はコロナ禍で最終予選もこれまでより過密日程になり、そこから本番まで与えられる準備期間も長くはない。

 まずは最終予選でなんとか2位以内での突破を達成したいが、その中でも戦術面の前進や選手の台頭など、本番への期待につながるエビデンスを出していく必要がある。前回大会は直前の監督交代からベスト16でベルギーを苦しめたように、結果というのは蓋を開けてみないと分からないものだが、世界と戦うためのベースをもっと構築していかないと、少なくともベスト8以上の躍進を期待されるチームになっていくことは難しい。

文●河治良幸
 
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