世界最速で予選突破を決めたドイツは早くも本大会への強化に
前回のロシア・ワールドカップでまさかのグループリーグ敗退に終わったドイツはハンジ・フリック監督のもと、開催国のカタール以外では世界最速で予選突破を決めた。アイスランドやルーマニアと同居するJ組で、“伏兵”の北マケドニアにまさかの黒星をつけられたが、結局その1敗だけで残りを全勝で走り抜けた。
本職のセンターフォワード不在が不安視されるドイツだったが、8試合で23得点、3失点。ティモ・ヴェルナーを前線の軸に置いて、新進気鋭のカイ・ハベルツなど充実するセカンドアタッカーを生かす4-2-3-1をベースに、5レーンを意識した立ち位置と素早いトランジションを融合させたハイブリットなサッカーを構築している。
ドイツの強みはブンデスリーガで9連覇中のバイエルンが戦力のベースになっており、2019-20シーズンにチャンピオンズ・リーグ優勝をもたらしたフリック監督が率いることで、ドイツ王者と代表チームの親和性が高まっている。周知の通り、代表は活動期間が飛び飛びになり、招集メンバーも毎回変わりうるため、クラブチームに比べて戦術的な熟練度が落ちる傾向にある。
現在のドイツではメンバーの約半数をバイエルンの所属選手もしくは元所属選手が占めており、そこにハベルツやヴェルナーが加わるような構成だ。つまり戦術の浸透度において確かなアドバンテージがあり、しかも“消化試合”となった予選の残り2試合をテストに使うことができる。親善試合をほとんど入れられない現在のレギュレーションで、早くも本番に向けた強化に矢印を向けられると言うことだ。
本職のセンターフォワード不在が不安視されるドイツだったが、8試合で23得点、3失点。ティモ・ヴェルナーを前線の軸に置いて、新進気鋭のカイ・ハベルツなど充実するセカンドアタッカーを生かす4-2-3-1をベースに、5レーンを意識した立ち位置と素早いトランジションを融合させたハイブリットなサッカーを構築している。
ドイツの強みはブンデスリーガで9連覇中のバイエルンが戦力のベースになっており、2019-20シーズンにチャンピオンズ・リーグ優勝をもたらしたフリック監督が率いることで、ドイツ王者と代表チームの親和性が高まっている。周知の通り、代表は活動期間が飛び飛びになり、招集メンバーも毎回変わりうるため、クラブチームに比べて戦術的な熟練度が落ちる傾向にある。
現在のドイツではメンバーの約半数をバイエルンの所属選手もしくは元所属選手が占めており、そこにハベルツやヴェルナーが加わるような構成だ。つまり戦術の浸透度において確かなアドバンテージがあり、しかも“消化試合”となった予選の残り2試合をテストに使うことができる。親善試合をほとんど入れられない現在のレギュレーションで、早くも本番に向けた強化に矢印を向けられると言うことだ。
また南米に目を向ければチッチ監督が率いるブラジルが首位を快走中。10月の試合でコロンビアに0-0で引き分けて連勝は9で止まったが、難敵ウルグアイに4-1で勝利。目下5位のウルグアイとは勝点15の差を付けており、次のシリーズで予選突破が決まりそうだ。エースのネイマールをトップ下に配置する布陣は組織と個人のバランスが取れており、ポジショナルプレー的な要素も適度に取り入れながら、局面でブラジルらしさを出せる好チームになってきている。
コパ・アメリカでそのブラジルを破り、南米王者に輝いたアルゼンチンも現在2位で、数試合を残しての予選突破が濃厚となっている。スカローニ監督が率いるチームは4-3-3や4-2-3-1など、複数のシステムを使い分けるスタイルで、メッシは4-3-3なら右ウイング、4-2-3-1であればトップ下を担う。
良くも悪くも“メッシのチーム”と言うカラーは強くなるが、現在のアルゼンチンはメッシ頼みということではなく、メッシを中心にまとまっていると言う表現がふさわしいだろう。試合でもメッシがストレスフリーで周りの選手たちと噛み合っていることが見て取れる。欧州の強豪国ほど攻守のトランジションなどは速くないが、それでも組織的に攻守のバランスが取れていて、特にボランチがロドリゴ・デ・パウルやレアンドロ・パレデスなど、運動量と局面のデュエル両面で強度を出せるタレントが充実していることも注目に値する。
南米の二強がここまで予選で順調だったことは過去数大会のワールドカップでも珍しく、ブラジルならネイマール、アルゼンチンならメッシが良いコンディションで本大会に臨めれば、やはり優勝候補の一角になってくることは間違いない。
コパ・アメリカでそのブラジルを破り、南米王者に輝いたアルゼンチンも現在2位で、数試合を残しての予選突破が濃厚となっている。スカローニ監督が率いるチームは4-3-3や4-2-3-1など、複数のシステムを使い分けるスタイルで、メッシは4-3-3なら右ウイング、4-2-3-1であればトップ下を担う。
良くも悪くも“メッシのチーム”と言うカラーは強くなるが、現在のアルゼンチンはメッシ頼みということではなく、メッシを中心にまとまっていると言う表現がふさわしいだろう。試合でもメッシがストレスフリーで周りの選手たちと噛み合っていることが見て取れる。欧州の強豪国ほど攻守のトランジションなどは速くないが、それでも組織的に攻守のバランスが取れていて、特にボランチがロドリゴ・デ・パウルやレアンドロ・パレデスなど、運動量と局面のデュエル両面で強度を出せるタレントが充実していることも注目に値する。
南米の二強がここまで予選で順調だったことは過去数大会のワールドカップでも珍しく、ブラジルならネイマール、アルゼンチンならメッシが良いコンディションで本大会に臨めれば、やはり優勝候補の一角になってくることは間違いない。